水族館?いいえ、フードコートです 巨大水槽に深海ガニ...「さすが沼津」なショッピングモールに反響
何故こんな場所に、こんなモノが......?
目を疑わざるを得ない衝撃的な光景が、X上で注目されている。
これは2024年5月18日、鯨類学VTuberの北瀬みくじ(@Kitase394)さんが
「ショッピングモールのフードコートにさらっと置いてちゃいけないレベルの巨大水槽あったんだけど???????????????????????」
と大量のハテナを浮かべながら投稿した画像の内の1枚。
「沼津港深海水族館 シーラカンス・ミュージアム」と書かれた巨大水槽が、なんだか見覚えのある椅子や机のそばに鎮座している。しかもその隣には「石焼ビビンバ 韓国惣菜」の文字が......。
巨大水槽と、韓国料理店。本来であれば並ぶはずのない2つの存在が、どうして共演を?
5月20日、Jタウンネット記者はまず、投稿者の北瀬みくじさんに話を聞いた。
深海生物がいっぱい!
北瀬みくじさんによると、この写真を撮影したのはららぽーと沼津(静岡県沼津市)内のフードホール「Mercado DE SAMASA」。
まさかの場所で巨大水槽と邂逅したときの感想を、北瀬みくじさんはこう語る。
「水槽の存在を知らなかったこともあり、まずその大きさに驚きました。 それと同時に水族館にも引けを取らないほどの巨大な水槽がショッピングモールの目立つ場所ではなくフードホールの一画にひっそりと存在しているという事実がなんだか面白いなと感じてしまいました」(北瀬みくじさん)
「沼津港深海水族館」の名を冠する巨大水槽。調べてみると、沼津港深海水族館とフードホール「Mercado DE SAMASA」は運営元が同じ佐政水産(本社:静岡県沼津市)であることが判明した。
そこでJタウンネット記者は6月10日同社を取材。沼津港深海水族館の館長でもある佐政水産の佐藤慎一郎社長に話を聞くことができた。
地元活性化を目指し、2011年にオープンした沼津港深海水族館。元々、食用として県外からの評判も良かった沼津の深海魚を、食べるだけではなく「観光の目的」にしてもらおうと、作られた。
深海生物に特化した日本で唯一の水族館として国内外から人気を博している。
そんな水族館を運営する同社は、2019年にららぽーと沼津が誕生する際に三井不動産から「なにか出店してもらえないか」と声をかけられた。
「そこで、市場とフードコートが合体した、食べたり買ったりできるマルシェを提案しました。
この巨大水槽は、その目玉として設置しました」(佐藤社長)
水槽には、タカアシガニやナヌカザメ、ウツボ、ダイコクサギフエといった沼津港深海水族館の生き物たちがいて、毎週同館のスタッフが訪れて餌やりや管理などを行っているという。
珍しい生き物たちを眺めながら食事を楽しめる......そんな沼津ならではの、特別な空間となっているのだ。
ユニークすぎる巨大水槽つきフードホールに対し、X上では
「すげぇ!?!?!?」
「超行きたい 一日中眺めてられる」
「フードコートには、海鮮関係の店が付き物だけど、沼津ならではと言ったところだろうか」
「ららぽーと沼津のそこ好き~」
といった反応が寄せられている。