「初対面のおばさんに手渡された、お金入りのポチ袋。新幹線乗り継ぎの時に少し話しただけなのに...」(兵庫県・40代女性)
シリーズ読者投稿~あなたに届け、この「ありがとう」~ 投稿者:Sさん(兵庫県・40代女性)
2016年4月、熊本地震の影響でダイヤが変更されていた新幹線に乗って、Sさんは熊本に向かおうとしていた。
新大阪での乗り継ぎの際、1人の中年女性が話しかけてきて......。
<Sさんの体験談>
2016年2月、父が膵臓癌で余命半年と宣告されました。
京都の田舎に軽度認知症の母と2人暮らしをしていましたが、「母が病院まで往復するのも心配だから」と姉がいる熊本の病院に転院することに。
しかし治療もできないので在宅看護なり、そんな中で4月14日・16日に熊本地震で被災。父は25日に亡くなりました。
新幹線で熊本に向かう途中で...
私は当時住んでいた東京に戻っていたので父の死に目には会えませんでしたが、地震後で思うようになかった新幹線を乗り継いで、子供を連れて熊本へ向かっていました。
その途中、新大阪で乗り継ぎの時にある中年の女性に話しかけられました。
今から熊本の姉の所へ行くのだと言うと、そのおばさんは持っていたお土産を持たせてくれました。
そして同じ新幹線に乗り込み、その方は広島で降りられる際、私達の所へやって来てお金の入ったポチ袋を私に渡して「お姉さんに渡して。あなたも気を付けて」と......。
おばさんの優しさに涙が止まりませんでした。
見ず知らずの私にここまで優しくしてくださって、本当にありがとうございました。
あの時のことは絶対に忘れられません。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
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