「超満員の新幹線で通路に立っていた私。必死に降りようとしていると、周りの女性客たちが...」(愛知県・50代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:ふくちゃんさん(愛知県・50代女性)
その日、ふくちゃんさんが乗車した新幹線は、前日の運休の影響か大混雑だった。
通路にも身動きができないほどの乗客がいて、降りるはずの駅でも身動きが取れず......。
<ふくちゃんさんの体験談>
昨年、線状降水帯の影響で東海道新幹線が運休になった次の日のことです。
運休になった新幹線に乗る予定だったのをこの日のものに変更し、豊橋駅の新幹線ホームに向かい、ビックリしました。
降りるのをあきらめかけたところで...
ホーム全体が乗客で大混雑。立ったまま乗る人も多く入口付近で動かなくなり、「立ち止まらないで奥に進んでください」というアナウンスはしきりに流れていました。
私は頑張って真ん中くらいまで行ったのはいいですが、いざ熱海駅で降りる時には......。
まず通路の左右にキャリーバックが置かれていて、ほんとにわずかしか進めません。他のお客さんが「バックを移動して下さい」と言ってくださいましたが、持ち主さんが怒って怖い言葉を発していました。
それでも必死に何とか進み、もう直ぐ出口......というところで、またもや身動きがとれなくなってしまいました。
一瞬「諦めて、小田原駅まで行くしかないのかな?」と頭によぎったのですが......。
混雑の中、私のキャリーバックがどなたかに持ち上げられて、バトンリレーみたいに人から人に渡り、出口扉まで運ばれていったのです!
他人同士が言葉もないままに
えっ......。あまりにビックリしたのと、周りの人の動きが凄くて、感動で一杯になりました。
もちろん、他人同士です。人って黙っていても、困った人を見ると暗黙の了解で助け合いが出来るんだということを目の当たりにしました。
あの時の皆様に心よりありがとうと感謝です。何もお礼が言えなかった自分が少し残念だったかな!
ありがとうを一言伝えて降りる事に一生懸命だったので......。
荷物を運んでくださったのは女性の方ばかりでした。あの時、出入り口付近にいらっしゃった女性の皆様のお言葉も覚えています。がんばれー、と声がけを頂きました。
降りてから感動で泣けました。本当にあの時の出来事は一生忘れません。
大変お世話になりありがとうございました。
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