岩手にも「富士×ローソン」撮影できる場所があった 地元YouTuberが「遊びに来て」と呼びかけた理由
2024年5月14日、次のような写真がXに投稿された。
ローソンの上に、山がのっかっている。
どこかで見たような光景だな、と思った人は多いに違いない。つい先日、観光客が詰めかけていることで話題になった"富士山が見えるローソン"と、よく似ているのだ。
「岩手県にも、『富士山』と『ローソン』写真撮れる場所ありますよー
是非八幡平市にも遊びに来てください」
写真とともにそう呟いたのは、岩手県在住のYouTuber「みっちゃんねるTV」(@4rdsTTBfrYNIloO)さん。つぶやきには、こんな注釈も添えられていた。
※こちらで紹介した「富士山」は、「南部富士(岩手山)」です
「岩手まで来てくれることを願います」
南部富士――岩手山は、岩手県北西部にある標高2038メートルの活火山。日本百名山にも選定されている、岩手県のシンボルの一つだ。
歌人・石川啄木が「ふるさとの山に向ひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな」と詠んだのは、この山のことであるとも言われている。
そんな山も、ローソンの上に......。みっちゃんねるTVさんのポストには、こんな声が寄せられている。
「めっちゃ近所だ」
「自分もあそこの風景好きです」
「マナー悪くてニュースになってるのをテレビで見たのでそうならないことを祈ります。観光で人が増えてくれるのは良いことですしね」
「岩手まで来てくれることを願います」
この風景は、いったいどこで見られるものなのだろう。このタイミングで紹介した理由とは?
Jタウンネット記者は投稿者「みっちゃんねるTV」さんに詳しい話を聞いてみた。
投稿者「みっちゃんねるTV」さんによると、撮影場所は岩手県八幡平市大更のローソン八幡平市西根バイパス店。東北道西根インターから北に約3.4キロの国道282号線沿いにある。
「盛岡市内から撮影地のローソンまでは高速で約20分。下道でも40分程度で着く」と説明する。
「ローソンと富士山というワードが話題となっている今、自分も撮ってみたいと思ったのがきっかけです」
撮影日時は5月14日午前9時30分頃。「この日は快晴で岩手山がとても綺麗に見えました」と満足気に語る。
そして、みっちゃんねるTVさんがこの場所を紹介したのは、八幡平市のためになれば、という思いがあった。
「地域活性化に繋がれば」
オーバーツーリズムによるデメリットも考えなければならないのはもちろんのことだが、「経済効果や地域活性化に繋がればいいなぁ」と考えていたというみっちゃんねるTVさん。
たくさん人が来るようになれば、自身もできることをやっていく心づもりだ。
八幡平市周辺には南部富士とローソン他にも多くの見どころがある。
「今の時期はなんといっても八幡平ドラゴンアイ(鏡沼)でしょうか」
とみっちゃんねるTVさん。
八幡平山頂にある鏡沼は、春の雪解けの様子が龍の眼に似ていることから「ドラゴンアイ」と呼ばれ、5月中旬から6月上旬にかけて見られ、人気が高い。
これからの季節(初夏)は、新緑の安比高原や不動の滝、松川温泉辺りもおすすめ、とみっちゃんねるTVさん。
また地酒「鷲の尾」は、岩手山の伏流水を使用した、すっきりとした旨味のあるお酒で、知る人ぞ知る名産品だ。お酒好きな人へのお土産として喜ばれるに違いない。
春から夏に向かっていくこの季節。南部富士や八幡平などを望みながら、豊かな自然を楽しむ、岩手の旅はいかが。