傾けると小さなお寿司ふよよ~ん すしのまち&ガラスの街・富山生まれのボールペンが話題「めちゃ可愛い」「空腹時は危険」
2024年4月22日、富山市観光協会のX公式アカウント(@toyamacitykanko)から投稿された動画付きのポストがいま話題となっている。
投稿されたのは、ボールペンに付けられたスノードームの中を、ミニチュアの寿司ネタが浮遊する、わずか5秒の動画だ。
マグロ、イクラ、ホタテ、サーモン? と思わず見とれてしまう、見事な出来映えである。
この投稿には、1万6000件を超える「いいね」(4月24日時点)のほか、次のような感想が寄せられた。
「何これ、めちゃ可愛い」
「欲しくなるやつ~」
「手もとにあったら、ずーっと動かしつづけて見ちゃうかも」
「空腹時に使うと危険」
「キトキトな書きごこち?」
こんなボールペンなら、ついつい手にとってメモを取りたくなってしまう。
仕事中に使っていれば「いったい何なの、それ?」と商談相手の心を軽くキャッチしてしまうだろう。「富山のすしなんですよ、美味しそうでしょ」と、つかみはバッチリだ。
また残業中に思わず動かして和む「癒やし」効果も、期待できるかもしれない。
この「おすしのボールペン」、いったいどんなきっかけで生まれたのだろう? Jタウンネット記者は富山ガラス工房とガラス工芸作家・久保田ゆかりさんに詳しい話を聞いた。
富山らしい馴染みがある、可愛いらしい作品を
動画を投稿した富山市観光協会によると、この「おすしのボールペン」は、富山ガラス工房が企画開発した商品の一つ。
商品名は「スノードームボールペン お寿司」だ。
誕生したきっかけは、何だったのか? Jタウンネット記者が尋ねると、富山ガラス工房の担当者はこう答えた。
「富山市が『すしのまちとやま』を推奨しておりますので、富山にちなんだ商品開発を考えておりました。また富山きときと空港で出展させていただけるチャンスもあり、富山の玄関口に富山らしいガラスの商品を提案したいという思いからスタートいたしました」
「年齢に関係なく、大人から子供まで喜んでいただける商品にしたいという思いがありました。また、富山らしい馴染みがあるけど可愛いらしい作品をイメージしておりました」(富山ガラス工房担当者)
「おすしのボールペン」を作ったのは、ガラス工芸作家の久保田ゆかりさん。富山生まれで、富山育ち。現在富山で子育てしながら、制作活動を行なっている。
子供の頃から絵を描いたり、何かを作ることが好きで、常にノートとペンを持ち歩いていたそうだ。
「おすしのボールペン」の制作上のコンセプト・技術的なこだわりについて、こう答えた。
「ひとつのモチーフが5ミリ程度なので、とても小さく、すぐとけてしまうのと、逆に冷ましすぎると割れてしまうので火加減が難しいです。小さいのでデフォルメしつつ、でもパッと見た感じでおすしだと分かるように作っています。オイルの中で『動く』ことで、ちょっとした遊び心を刺激できたらな、と考えています」(久保田ゆかりさん)
Xの投稿で話題になっていることに対して、富山ガラス工房の担当者は次のようにコメントしている。
「富山市では『ガラスの街とやま』とテーマに掲げ、充実した環境のなか国内外で活躍する優れたガラス作家たちを育ててきました。彼らが手掛ける多種多様なスタイルの作品は、ガラスアートの世界で高い評価を得ております。
Xの投稿にたくさんの反響がありこれをきっかけに、TOYAMA GLASS(トヤマ ガラス)の魅力を知っていただけると幸いです」(富山ガラス工房担当者)
「おすしのボールペン」は、富山ガラス工房、富山きときと空港で販売されている。富山ガラス工房のオンラインストアでも入手可能だ。