東京ばな奈「見ぃつけたっ」→何を?白い恋人→誰? 実は知らない「定番土産」のストーリー6選
何で鳩?何でひよこ?
鳩サブレー
神奈川県のお土産として人気の、見た目も可愛い「鳩サブレー」。バターがたっぷり入った美味しいお菓子だ。
だけど、なんで鳩? そして、なんでサブレーなの? そう聞かれると、横浜出身のJタウンネット記者でも、答えに困る。
鳩サブレーを製造販売している豊島屋の公式ウェブサイトによれば、はじまりは初代店主が店を訪れた外国人からもらった「見たことのない大きな楕円形のお菓子」だった。
それを口にした初代店主は、「なんておいしいお菓子なのだろう」といたく感動し、「これからの日本の子ども達に喜ばれるのはこれだ!」と確信しました。
<豊島屋公式ウェブサイト「鳩のつぶやき」より>
そして、初代店主は横浜の異人館に通い、当時は貴重だったバターを何とかゲット。原材料の配合など、試行錯誤の末にレシピを完成させた。
それを外国から帰ってきたばかりの友人に食べさせたところ、「私がかの国で食べたサブレーというお菓子に似ているぞ」と言われたのだという。
サブレーという言葉を初めて聞いた初代店主はどこか「三郎(サブロー)」と語呂が似ていて、親しみを感じたそうだ。
鶴岡八幡宮を崇敬していた初代は、かねてから八幡様にちなんだお菓子を創りたいと考えていました。本殿の掲額の「八」の字が鳩の抱き合わせで、境内の鳩が子ども達に親しまれていたことから、このお菓子を鳩の形にし「鳩サブレー」と名付けました。
博多通りもん
練乳とバターを使用した濃厚な白あんがたまらない福岡土産の「博多通りもん」。一度食べたら病みつきになる味だけど......この「通りもん」ってどういう意味?
製造販売元である明月堂の公式ウェブサイトは、毎年5月3日・4日に行われる福岡・博多名物のお祭り「博多どんたく」がその名前に関係していると説明している。
"西洋休日"として親しまれるどんたくの日は、博多の街が面白楽しく練り歩く人々で大賑わい。この人々こそが、名前の由来だ。
このどんたくをしている姿、すなわちどんたく衣装に身を包み、三味線を弾き、笛や太鼓を鳴らして練り歩く姿・形を博多弁で「通りもん(とおりもん)」と言います。 ミルクの香りのするハイカラな衣装で身を包み、餡がしっとり練りあげられた明月堂のおまんじゅうは、まさに『博多通りもん』の名にふさわしい博多名物と言えるでしょう。
明月堂公式ウェブサイト「博多通りもんの由来」より
名菓ひよ子
福岡土産の「名菓ひよ子」。ぽってりとしたフォルムに愛くるしい表情、もはや飾っておきたいほど可愛い。
だが、なぜひよ子は、ヒヨコの形をしているのか?
ひよ子本舗吉野堂の公式ウェブサイトに、その"生い立ち"が書かれていた。
生みの親は、二代目店主の石坂茂氏。「大人にも子供にも愛される菓子を作りたい」――そう願っていた彼の夢に、ある夜、現れたのが「ひよこ饅頭」だったと言い伝えられている。
ふるさと飯塚が、養鶏が盛んだったという背景もあるでしょう。
しかしそれ以上に、滋養があり、美味しく、万人に愛されるお菓子作りを目指していた彼の想いが「ひよ子」を生み出したのではないでしょうか。
試行錯誤の末に誕生した、立体形のひよ子は業界の常識を覆すもの。独創的で姿も愛らしく、たちまち人気者になりました。
ひよ子本舗吉野堂の公式ウェブサイト・名菓ひよ子より
全国の人気定番お土産たちの"ストーリー"。意外と知らなかった人も多いのではないだろうか。お土産を手渡すときにちょっとこの物語を語ってみたりしても、いいかも......?
ほかにも由来が気になるお菓子があれば、Jタウンネットに教えてほしい。