小4女子の「がんばりシール台紙」に貼られたシールが渋すぎる件 総理大臣に森有礼、前島密...なぜこのチョイス?母親に聞く
皆さんは子供のころ、勉強が好きだっただろうか。
もちろん、新しいことを知るのが楽しくて仕方なかった人もいるだろう。一方で、毎日無理やりやる気を出して頑張っていた、という人も少なくないはずだ。特に、嫌いな教科の勉強は......。
子供の勉強モチベーションを維持するために、親も色んな工夫をしている。
たとえば、娘の得意分野を利用して、やる気が出るようなシステムを作った人も。
こちらはXユーザーの団地三郎(@yunoppyo)さんが小学4年生の長女ために用意した「がんばりシール台紙」。すごろくのように数字が振られていて、頑張った分だけシールを貼るらしい。
ピンクの背景に可愛らしいお花、クマやネコ、キリンヤゾウなど動物のイラストが描かれたメルヘンなデザインである。
しかし、その中にアンバランスなものが混ざっていることに、お気づきだろうか。
1枚目のシールを貼る場所に、立派なひげを生やしたおじさんがいる。ギャップで風邪をひいちゃいそう。
これは一体、誰なのか。歴史好きはピンと来たはず。
森有礼――日本の教育制度を確立した初代文部大臣である。
......いや、なんで?
「偉人シール」の効果とは...?
団地三郎さんの投稿を見ていくと、どうやら森有礼は娘さんのために母が作った「がんばりシール」らしい。
そして、シールになっているのは森有礼だけではない。
1伊藤博文、2黒田清隆、3山縣有朋――歴代の内閣総理大臣もシールになっちゃっているのだ!
どうして、彼らは「がんばりシール」になったのか。Jタウンネット記者は2024年4月10日、団地三郎さんを取材した。
団地三郎さんは、森有礼や内閣総理大臣たちのシールは、漢検・英検・歴検などのために勉強をしている長女が「少しでも楽しく勉強に取り組めたら良いなぁ」と思い作ったものだと説明する。
「(娘が)日本の近代史が大好きなので、偉人シールを用意しました」(団地三郎さん)
その日の分の勉強が終われば、1枚ペタリ。科目によってシールの使い分けも行われている。
例えば、内閣総理大臣シリーズを使うのは、歴史の勉強をした時。
長女が特にハマっているという、近代史の内閣総理大臣たちが勉強の歩みを見守る。
「桂園時代に入ったよー!」
「今日のシールは誰でしょう!ヒントは第1次の近衛文麿の次だよ~」
娘さんはそんなことを言いながら、楽しそうに貼っているんだとか。
漢字の勉強をしたら、前島密を貼る。
江戸時代に、「漢字を廃止し、かなだけ学べばよい」という建白書を将軍・徳川慶喜に提出した人物だ。なぜこのチョイス......?
そして、英語の勉強をしたら、森有礼。
前島密とは対極というか、日本語を使うのをやめて英語を国語にすべきだと主張した人物である。
趣味に合わせたシールは、見事娘さんのやる気を喚起している模様。
「あ~、今日は英語の勉強のやる気がでないけど森有礼が応援しているから頑張ろう」
「明日の歴史の勉強シールは岡田啓介だから今から楽しみなんだよ!」
なんて言ってるそうで、効果絶大だ!