「人生、たまには脱藩。」 高知県さん、観光客にとんでもない行為を勧めていた→その意図は?
脱藩にこめられた意図とは
「あなたの、新休日。」というコンセプトのもと、21年度のキャンペーンでは複数のコピーとデザインを製作。山曜日、昔曜日、味曜日、湯曜日......など、カレンダーにはない「新しい休日」があると打ち出した。
そこに込められていたのは、「高知の自然や食、歴史を感じて新しい自分に出会ってほしい」という思い。「たまには、脱藩。」は高知の歴史を感じてほしい「昔曜日」のものだ。
龍馬が脱藩をする際に通ったとされる「脱藩の道」で撮影したという。
「忙しくて大変な日々を過ごしていらっしゃる皆さんに、自然豊かなこの道を歩いて、当時龍馬の苦労や困難をも知って頂いて、少しでも気が楽になったり、頑張ろうと思っていただけたりすればとの思いで、このコピーが誕生しました」(当時のキャンペーン事務局担当者)
パワーワードの裏にそんな優しい気持ちが隠されていたなんて......。とんでもない行為を気軽に進めてくる恐ろしいポスターだと思ってしまって申し訳なかった。
ちなみに、ポスター上のキャッチコピーは県庁職員が案を出し、外部のアドバイザー等からの意見をもらいつつ決めていったとのことだ。
「あなたの、新休日。」がコンセプトのキャンペーンはすでに終了しているが、「気に入って頂いているお店等では今もポスターやのぼりを置いて頂いているみたいです」。
忙しない日々に疲れたときは、あなたも高知に「脱藩」しに行ってみてはいかがだろう。
話題のポスターにも、出会えるかもしれない。