「天才じゃん」「素晴らしい発想」 岐阜駅前の「地名フォトスポット」が飛び抜けてる
東京・シンボルプロムナード公園の「TOKYO」、神戸市の「BE KOBE」、名古屋市の「@NAGOYA」......などなど。
日本全国、いろんな場所に「地名のオブジェ」が存在している。が、岐阜ではちょっと違うらしい。
2024年2月、X上である写真が注目を浴びた。
赤い電車の前に、「#GIFU」と書かれた看板のようなものが置いてある。
一見すると立体物のようだが、違う角度から見てみると......。
斜めに引き延ばされたような「#GIFU」が地面に"描かれている"。そう、電車の前にあったのは看板ではなく、目の錯覚を利用したトリックアートだったのだ!
記念撮影にピッタリなだけでなく、ぶつかる心配もない。めっちゃナイスアイデアな地名アートに、X上ではこんな声が寄せられている。
「天才じゃん。立体物お高いもんな」
「通行の邪魔にもならないし、良いアイデアですねコレ」
「素晴らしい発想ですね」
制作したのは愛知県名古屋市でトリックアートを手掛ける企業・ハンズプロ。Jタウンネット記者は3月22日、同社代表・塩澤つくみさんを取材した。
記憶に残るフォトスポットに
塩澤さんによると、話題のトリックアートは岐阜駅周辺に4つ描かれている。錯視アートのあるフォトスポットにしたいと岐阜市から依頼を受け、2020年11月に設置した。
「モニュメントより錯視アートのほうが目を引く点や、写真を撮って驚きが生まれるというのもご依頼いただいた一つの要因だと思います」(塩澤さん)
4つのトリックアートは文字の部分は同じで、背景色などに違いが。夜でも映えるように、光の当たり方にこだわったとのこと。
なお、ハッシュタグの「#」のように見えるのは、実は岐阜市の市章。「岐阜」という地名は織田信長によって付けられたものだと言われていて、かつての地名が「井の口」。デザインの意味は、「井の口」「井」だ。
錯視アートがX上で話題になったことについて、塩澤さんは次のようにコメントしている。
「皆様の記憶に残るフォトスポットになれば、また岐阜市さんへの観光や活性化への一つの手助けになればうれしいなと思います」