「東日本大震災直後、韓国へ語学留学した私。そこで出会った現地の人たちは、私が日本から来たと分かると...」(宮崎県・30代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Fさん(宮崎県・30代女性)
2011年3月、Fさんは語学留学のために韓国へ旅立った。
そして2024年3月、彼女はその時に出会った人たちのことを思い出し、伝えたい気持ちを綴った。
<Fさんの体験談>
2011年3月11日、あの大きな揺れを当時住んでいた東京で感じました。
当時は韓国留学の直前で準備をしていて、キャンセルしようかとも悩みましたが「準備してたんだから!」と背中を押されて5日後に出発することにしたのです。
日本から来たと分かると...
ある日、語学留学先の大学で証明写真が必要になり、同じ寮のお姉さんと写真館まで撮影に。翌日は受け取るだけなので、1人で再度向かいました。
すると、撮影の時に対応してもらった店主は不在。店主の妻はいたのですが、すでに撮影済みだと伝えてもうまく伝わらず......。
困っていたら、数人いたお客さんのうちの1人の女性が日本語ができる方で、助けてくれました。
そのことがきっかけで、彼女とお茶をしたり、ご自宅で家庭料理を振舞っていただいたり、お子さんの遊び相手になったりするように。
そんな中で「携帯電話がないので不便だ」と独り言のように言ったら、「使ってない番号あるよ!」と携帯電話を開通させてくれたんです! 留学中どんなに助かったか分かりません!
また、留学中には日本での震災のことについて、涙ながらに「大変だったでしょう」と体をさすってくださった方、報道を聞いて一緒に泣いてくださった方、「お金は要らないよ、その代わりにお代は寄付して」と言ってくださったタクシーの運転手さんなど、沢山の人に出会いました。
今この時期だからこそ思い出しました。あの時関わったすべての韓国の方に、ありがとうと伝えたいです。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)