「つぶあん派の私も、これは大好き」「いくらでも食べれる危険なやーつ」 滋賀・多賀大社門前名物「糸切餅」がめちゃウマらしい
読者は「糸切餅」をご存知だろうか? 筆者は先日、X(旧ツイッター)で初めてソレを知った。
2024年2月7日のことだった。ユーザーの「幣束」(@goshuinchou)さんが、次の写真をポストしたのだ。
整然と並んだ様がなんとも綺麗なお菓子である。
投稿によると、糸切餅は「お多賀さん」の名で古来より親しまれている多賀大社(滋賀県多賀町)の門前名物。「赤と青のラインが美しいすごい弾力のモチモチの中に上品なあんこが入っていて、めちゃ美味」だという。
投稿には、多くの糸切餅ファンが反応。2万件を超える「いいね」(2月16日時点)の他、愛の叫びが続々と寄せられている。
「これはほんとうに美味しい。つぶあん派の私も、これは大好き」
「糸切餅、めちゃくちゃ好きー!!1人で一箱食べれる...」
「これ、いくらでも食べれる危険なやーつです。めちゃくちゃおいしい」
人々を虜にする「糸切餅」とはいったいどんなものなのか? Jタウンネット記者は投稿者・幣束さんに話を聞いた。
現地では「天ぷら」にも
幣束さんは多賀大社に初めて行って、門前名物と知って「糸切餅」を食べて以来、たびたび同社を訪れているという。「神社好きなのもそうですが、糸切餅を食べたいが為です」と幣束さん。
なぜ、それほど好きなのか、と聞くと、こう答えた。
「見た目涼しげで美しいのですが、味も上品で非常に美味なところです」(幣束さん)
なお、投稿写真の糸切餅は2月5日に多賀サービスエリアで購入したもの。見つけた時は、さぞ嬉しかったことだろう。
ところで、この特徴的なビジュアルにはどんな意味があるのか? 多賀観光協会のウェブサイトでは、次のように解説されている。
昔、蒙古が来襲し、日本の武士たちは大いに健闘した。そのため蒙古軍は船にとどまり、大嵐が吹いて蒙古軍は壊滅した。里人は平和が戻ったのを喜び、お団子をつくったが、お団子に蒙古軍旗の青赤の線を描き弓の弦で切って神前に供えた。それが後世の多賀大社に伝わり多賀の名物となったと言われている。弓の弦で切った故事から、糸で切るので『糸切餅』と言う。
いわゆる「元寇」のことである。まさか元軍の旗がモチーフになっていたとは......。
そんな「糸切餅」を食べてみたいと思った読者は、「多賀や」や「莚寿堂本舗」の公式オンラインショップでも購入可能だが......せっかくだから滋賀県多賀町へ出かけてみてはいかが?
現地では店ごとの食べ比べも出来るし、「糸切餅の天ぷら」や「糸切ブリュレ」といったアレンジレシピ、季節限定メニューなんかも楽しめる。