まるで「平成ゴジラ」? 原宿・東郷神社の「変わった狛犬」が、実は狛犬じゃなかった話
「よく狛犬と言われるのですが...」
「よく狛犬と言われるのですが、獅子像です」
権禰宜・関さんはそう答えた。この「獅子像」というのも、ふだん狛犬とセットになっている獅子ではなく、動物のライオンを模したもの、という意味だ。

神社に狛犬と獅子が置かれるのは魔除けなどのためと言われるが、ライオン像を置くのは何故か?
関さんによると、ライオンの像たちはもともと、1921年に東京・築地の海軍参考館(現在の国立がん研究センター 築地キャンパスがあるところ)の前に建てられた「有栖川宮威仁親王銅像」の台座の四隅に設置されていた。
それが戦後になって高松宮宣仁親王によって下賜され、東郷神社にやって来たのだという。

4隅にあった4体ともが現在東郷神社にあり、「潜水艦 殉国碑」の両脇と、参道に設置されている。彼らは英国・ロンドンのトラファルガー広場にあるネルソン記念柱を囲む4つのライオン像を参考に作られたらしいが......。

なぜこんなカクカクしているのかは「わからない」とのことだった。