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「東京駅の尿管結石」「痛風の像」 見てると痛くなってくる「八重洲のトゲトゲ」に込められた願いとは

大山 雄也

大山 雄也

2024.01.03 20:00
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「あ、あれが噂の......!」

2023年10月11日、あるオブジェの前を通った時、Jタウンネット記者は思わず叫んでしまった。

記者が見たオブジェ(2023年10月11日、Jタウンネット撮影=以下同)
記者が見たオブジェ(2023年10月11日、Jタウンネット撮影=以下同)

中央部分から放射状に伸びる銀の棒。トゲトゲした刺激的なビジュアルのオブジェは、東京駅前・東京ミッドタウン八重洲の入り口前に鎮座している。

実はこのオブジェ、SNSに度々投稿されている。添えられるコメントがどうも印象的で、記憶に焼き付いていたのだ。

だって、こんな風に呼ばれてるんだもの。

「東京駅の尿管結石」
「これが噂の尿管結石...痛い」
「東京駅八重洲口前の尿管結石って、本当は何を表現してんの?」
「東京駅に来たら痛風と尿管結石の神を参らねばなりません」
「さて、着きました。東京駅の新名所『痛風の像』です。」

管理者さん、何を表現してるんですか?

他にも「近未来的なウニ」「使途にしか見えない」などいろいろ言われているが、記者は100%尿管結石派。目の当たりにすると、なんだか痛くなってきた......。

このオブジェは一体、何を表現しているのか。Jタウンネット記者は12月14日、東京ミッドタウン八重洲の管理者に話を聞くことにした。

色々言われているけど......
色々言われているけど......

管理者によると、オブジェの正体の正式なタイトルは「STAR」。東京2020オリンピック・パラリンピックの聖火リレートーチを手掛けたアーティストの吉岡徳仁さんによる作品だ。

「8角形にかたどられた、2000個を超えるステンレスミラーのロッド(棒)は、太陽の光をランダムに反射し環境と一体化します。日中には太陽光を反射し、夕日の中では美しい琥珀色に。また、夜景の光も映し出すことで、多様に輝きが変化する彫刻です」(東京ミッドタウン八重洲の管理者)

そして、この作品のコンセプトを聞くと――「自然の結晶のように、異なる形から生み出された造形は1つとなり輝きを放つ。その放たれる光には、世界の平和への願いが込められている」。

放たれる光。世界平和への、願い。「尿管結石」とか言って、ごめんなさい......。

世界平和の願いが込められていた
世界平和の願いが込められていた

非常に申し訳ない気持ちになってきたが、東京ミッドタウン八重洲の管理者は、「あだ名に関して特に申し上げることはありません」と述べつつ、こうも言ってくれた。

「八重洲の新たなシンボルとなり、例えば待ち合わせ場所の定番になるなど、来街者の皆さまに愛される存在になったら良いなと思っています。愛称をつけていただくことも、皆さまのなかで話題にしていただいている所以かと感じております」
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