「クリスマスイブの夜の帰宅前、暗いガレージで着替えていた私。家族に見つからないようにしてたのに、幼い息子に目撃されて...」(大分県・60代男性)
シリーズ読者投稿~忘れられないクリスマス~ 投稿者:Kさん(大分県・60代男性)
Kさんにとっての忘れられないクリスマスは、20年ほど前の12月24日。
サンタの仮装で子供たちを喜ばせたKさんは、正体がバレないようにガレージで着替えていたのだが......。
<Kさんの体験談>
晩婚だった私は38歳の時に娘を、42歳の時に息子を授かりました。
娘は来年28歳で結婚し、息子は昨年大学を卒業し今はサラリーマン。クリスマスと言えばそんな子供たちが幼いころの、「あたたかく、寒~い思い出」があります。
子供たちが起きてるうちに「サンタの訪問」
たいして裕福な暮らしではない、ごく普通の一般家庭ですが、2人の子供はまっすぐに明るく育ってくれて、いつも家族の笑い声と歌声が響く家族でした。本当にいつも、家じゅうに歌声が響き渡っていたものです。
我が家では、娘が4歳・息子が0歳の頃からクリスマスイブには一大イベントを計画し、実行してきました。
子供たちが起きている間にサンタクロースが我が家にやってくる、というものです。
実際には、完璧なサンタクロースの衣装を手に入れ、顔も変装して声も変えた私が、大きな袋にクリスマスプレゼントをぎゅうぎゅうに詰め込んで現れるというもの。
仕事が終わった後、寒く暗いガレージで変装してから......「メリーメリー クリスマス~!!」。
大きな声でリビングのガラスをたたくと、子供たちの大きな歓声が響いて家の中は賑やかに。
妻へのプレゼントも潜ませたときには、彼女も大喜びでした!
プレゼント贈呈が終わると、「ママを大切にするように」と約束して、"サンタクロース"は帰っていきます。
そして、私は再び寒くて暗いガレージ(極寒のクリスマスの年は、ガレージで震えていました!)で、普通の服に着替えてから帰宅。
そうすると娘と息子は「たった今、サンタさんが来た~」と歓喜の報告をしてくれる。これが、我が家のクリスマスイブのイベントでした。
ところが、息子が幼稚園の年長さんになったころ......。
「やっぱりサンタさんは...」
その年、"サンタさん"が毎年恒例のプレゼントを終えて帰るところを、息子がしっかり尾行してきていたのです。
そして、トナカイではなく車に乗り込み、着替えようとする私を目撃して、大きな叫び声を上げました。
「あ~! やっぱりパパだった~!!」
ばれてしまいました。
お姉ちゃんはさすがに気付いていましたが、息子は半信半疑で追いかけてきたのだとか。
でも、しっかり喜んでくれました。
パパの楽しかった「あたたかく、寒~いクリスマスの思い出」です。
28歳になる娘は来年結婚しますし、大学を卒業してサラリーマンになったばかりの息子も、いつかは親になるでしょう。
その時に、我が家のクリスマスを思い出してくれればな~と思いながら、今年のクリスマスは妻と2人、思い出をつまみにワインを飲みながら過ごします。
忘れられない「クリスマスの思い出」、聞かせて!
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