「見知らぬ幼い男の子に、列車の窓から手を振り返した。するとその子の母親が、私に向かって...」(千葉県・60代男性)
男の子は元気いっぱいだったけど...
男の子は発車ベルが鳴ると同時に、列車に向かって元気に手を振り始めます。
でも、なぜかその振りが次第に弱くなってきました。

当時、列車内はガラガラ。「振り返す乗客がいないのでは......?」。
そう思った私は、思わず男の子に手を振り返していました。
すると、今にも振りが止まりそうだった男の子の手の振りは私にめがけたものになり、再び勢いを増してきたのです。
そして、驚くべきことにお母さんも一緒に手を振ってくれました。
私も負けずに今度は両手で。親子と交わす手振りは、彼らが視界から消えるまで続きました。