「電車で席を譲ったら『いい子ぶって』と貶された。そのことを引きずる私は、困り果てたお年寄りが乗車してきた時に...」(大阪府・70代女性)
シリーズ読者投稿~自慢になってすみません~ 投稿者:Tさん(大阪府・70代女性)
Tさんは若いころ、市電で席を譲ったことで「良い子ぶって」と貶されたことがある。
それが原因で、誰かに席を譲ることをためらうようになっていたのだが......。

<Tさんの体験談>
50年前、京都に住んでいて、週に1回市電に乗って長い距離を移動していました。
その頃、席を譲って「良い子ぶって」と悪口を言われたことがあったので、席を譲ることにためらいがありました。
老人が乗ってきて、Tさんは反射的に...
ある雨の日、入口近くに座っていた私の前に、ある困り果てた表情のお年寄りが乗って来られました。
その人は、重そうな買い物袋2個と濡れた傘を持ち、眠ってしまった3歳位のお孫さんを腕に抱いておられて......。
私は反射的に立ち上がって席を譲っていました。
笑顔で感謝されましたが、照れくさくて、市電の奥に移動。その後、繁華街で多くの乗客が下車したことで、私もまた座れるようになりました。

やがて、先ほどのお年寄りが下車口のほうへ向かってきました。
そのまま下車するのだろうと思ったのですが、通り過ぎて、私の前まで来られたのです。
そして、「本当に有難うございました」と言ってから下車して行かれました。
周囲の乗客に怪訝な顔をされましたが、席を譲って良かったと強く思った瞬間でした。
誰かに聞いてもらいたい「親切自慢」、聞かせて!
Jタウンネットでは読者の皆さんの「感謝してもらえて嬉しかったこと」を募集している。
読者投稿フォームもしくはtwitter.com(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(誰にどんな親切をしたのか、どんな反応が返ってきたかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)