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「知ってる親子丼じゃない」「AIに描かせた?」 デカ鶏肉が堂々ドン!衝撃的すぎる親子丼、爆誕していた

松葉 純一

松葉 純一

2023.11.30 08:00
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親子丼というと、鶏肉を溶き卵でとじ、飯の上に乗せた丼物だ。鶏肉と卵を使うことから、「親子」と称されるのだろう。ミツバ、グリーンピース、刻み海苔などがトッピングされることもあるが、何にせよ、シンプルな丼もののイメージだ。

ところが、2023年11月15日、X(ツイッター)上に投稿されたのは、そんなイメージにかすりもしない姿の親子丼だった。

これが親子丼...だと!?(「V林田」(@vhysd)さんの投稿より)
これが親子丼...だと!?(「V林田」(@vhysd)さんの投稿より)

まるでクリスマスチキンのような骨付きの鶏もも肉がドーーーン! ついでに煮玉子もドン!

その背後にもなにやら四角いモノが鎮座しており、卵とじの部分はチラリとのぞいている程度。

丼鉢からはみ出そうなボリュームに「えっ、これが親子丼?」と、我が目を疑ってしまうが、広告看板にはしっかり「親子丼」の文字が。まあ「鶏肉と卵」が主役だし、「親子」といえば「親子」なんだけど......。

投稿者・「V林田」(@vhysd)さんは写真にこんなコメントを添えていた。

「別の店行くつもりだったがあまりにも頭の悪い親子丼を見てつい食ってしまった...。閉じ卵の上に煮卵乗ってるし...」

果たしてそのお味は? V林田さんに聞いてみよう。

看板以上の肉がドーーーーーン!

投稿者・V林田さんが「あまりにも頭の悪い親子丼」に遭遇し、つい食ってしまったのは、11月15日の昼。神奈川県川崎市の「岡もと」溝の口店だったという。「昼をどこかで食べようと歩いていたら偶然看板が目にとまりビックリして入った」と語る。

そのまま親子丼を注文し、出てきたのが、こちら。

「V林田」(@vhysd)さんの投稿より
「V林田」(@vhysd)さんの投稿より

「看板通りというか、看板より気持ち大きいくらいの鶏肉が出てきたので感心しました」と、「V林田」さんは振り返る。

「出てきた時『箸で食いづらそう』と思いましたが、よく煮られてるためか骨から肉が剥がれやすくて食べやすく、味の染みた煮卵とかとも合っていて美味しかったですね。」(V林田さん)

想像以上のボリュームで、V林田さんはかなり満腹になったそうだ。さて、衝撃的すぎるビジュアルの親子丼には、X上で7万4000件を超える「いいね」が付けられ、注目の的に。ユーザーからは、こんな声が寄せられている。

「親子どころか2世帯くらい入ってないか」
「とじたまごが兄か煮卵が兄か または姉、妹?」
「この親子丼ははじめてみた」
「知ってる親子丼じゃないけど、こっちの親子丼の方が美味しそう」
「何も間違ってはいない」
「AIに描かせた親子丼?」
「これは食べてみたいです」

なぜ、親子丼はこんなことになってしまったのか。Jタウンネット記者は「肉めし岡もと」を運営するトビラダイニングの親会社・アークランドサービスホールディングスにも詳しい話を聞いてみた。

「2度見するようなビジュアル」を目指して

同社広報担当者は、骨付き親子丼爆誕の経緯を、次のように語る。

「年末に向けてせわしなくなるこの時期に、2度見するようなビジュアルで食べてみたらボリュームやおいしさに驚き、思わず笑顔になる。そんな期間限定メニューで、頑張る人を応援したいと思い誕生したのが、岡もとの親子丼です」

骨付きの鶏もも肉をドンと乗せたのは、「親しみのある親子丼という名前からは、想像もつかないビジュアルにしたい」という考えから。見た目だけではなく、親子丼としての満足感も満たせるように、肉めしを煮込む秘伝のタレを、たまごとじの隠し味に使っている。

画像提供:アークランドサービスホールディングス
画像提供:アークランドサービスホールディングス

そして、鶏肉と卵の後ろに鎮座していたのは、豆腐。

「じっくり煮込んだ豆腐は肉と共に主役なので外せません。
合わせて名脇役の煮たまごを入れることで、岡もとらしい親子丼に仕立てました」(広報担当)

熱のこもった説明に、記者も思わず引き込まれてしまった。

そして、そんな熱量がこもった親子丼は、広報担当者もビックリの人気っぷりだという。

「多くのお客さまが親子丼を目当てにお越しいただいており、想定を大幅に上回る販売状況に驚かされています」
「今年のクリスマスチキンとして選んでいただきたいと考えておりますが、大変ご好評いただいているためご用意できる食材が無くなり次第、販売終了とさせていただきます」(広報担当)

食べてみたいと思った読者は、なるべく早めに出かけた方が良さそうだ。

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