これはロマンしかない 化石割り体験で発見された「クモの化石」に興奮の声「新しい映画が始まりそう」
「いったいいつの時代の蜘蛛か気になります! 昔から形変わらずにいるんですね!」
「スパイダーマンのマークかってくらい綺麗な形」
「新しい映画が始まりそうですね! ジュラシック・スパイダーマンとか」
様々な体験学習プログラムを実施する施設「北杜市オオムラサキセンター」(山梨県北杜市)で発見された化石に、そんな声が寄せられている。
どんなものが見つかったのか? こちらである。
2023年11月4日、同センターが公式Xアカウント(@oomurasaki_cntr)に投稿したのは、くっきりとクモの姿が確認できる石。クモの化石だ。
我々の知っているクモと同じように見えるが......かなり昔の化石なのだろうか?
Jタウンネット記者は10日、同センターを取材した。
30万年前の地層から
クモの化石は、北杜市オオムラサキセンターで実施しているイベント「化石割り体験」で化石を割っている時に発見された。ハエや魚の化石が出てきたことはあるが、クモは初めてだったという。
イベントで化石の割り方を教えていたボランティアスタッフさんが「お客さんがクモの化石をみつけた」と興奮した状態で見せにきてくれました。
このイベントで出てくる化石はほとんどが葉っぱで動物の化石が出てくることはとても珍しいので、大変驚きました。
化石割り体験で使われた化石の産地は、栃木県那須塩原市の「木の葉化石園」。
塩原は、地質学の世界では化石の産地として有名だという。塩原湖成層という30万年前の更新世の地層があり、葉脈がはっきり分かる植物や、体毛が残っている動物などが発掘されるのだ。
では、クモの化石もよく出るのかというと、そんなことはないようだ。クモの体は柔らかいため、岩の中で化石になることは「かなり珍しい」と同園は説明した。
ちなみに、化石割り体験で出た「クモの化石」は発見者の厚意で、北杜市オオムラサキセンターに展示されることになった。
死んでから何十万年もたってから注目を浴びるとは、このクモも思っていなかっただろう。