一瞬にして「主従関係」が
次の瞬間、靴を履かせるために屈んだゆーぱぱさんの頭に、娘ちゃんが手を置いた。そして、
「気がきくね」
と一言。
先ほどまで年相応にはしゃいでいたのに! 唐突に大人びた......というか、もはや家来や部下を相手にする「王」のような風格を漂わせてきたのである。
これにはゆーぱぱさんも、従順な召使いのようにならざるを得ない。一瞬にして、完全な「主従関係」が出来上がってしまったのだった。
可愛い娘を前にしては、世のお父さんは忠実なる「しもべ」となってしまうもの、なのかもしれない。