「思わず二度見」「すごい破壊力」 奈良・天川村に刺激的すぎる女の子が存在していた
2023年10月8日、とあるX(ツイッター)ユーザーが次のような写真を投稿し、大きな反響を呼んだ。
「他人の子も 我が子も同じ 愛の一声」という標語が書かれている。どうやら「やまびこ運動実施中」の旗のようだ。だが、その旗を掲げているのは、どこかで見た顔である。たしか小学生だったはずだが、ずいぶん成長したと見える。顔から下は、ナイスバディのキャンペーンガールだろうか。編みタイツまで履いている。この写真にはこんな一言が添えられている。
「ダメだ、素通りできなかった」
「テルヤマ」(@tellyama)さんの投稿には、7万2000件を超える「いいね」(10月13日現在)が付けられ、こんな声も寄せられた。
「思わず二度見してしまうね」
「なんかわからないけど、すごい破壊力 」
「あたしゃビックリしたよ」
素通りできない人、続出しているらしい。
水力発電所跡やダムなどが好きだという投稿者「テルヤマ」さんは、別投稿で、奈良県天川村に写真を撮りに行った際に見かけた、とつぶやいている。
はたして、この不思議な人形(?)はどういった経緯で作られたのか? Jタウンネット記者は、奈良県天川村に電話で問い合わせてみた。
秋は紅葉の名所、キャンプに絶好
Jタウンネットの電話取材に応じたのは、天川村役場総務課の担当者だった。旗の下部に記載されている「天川村青少年健全育成協議会」というのは、村内に実際に存在しており、旗とポールはメンバーに配布したとのこと。
「青少年健全育成協議会メンバーの家族が、村内で告知するだけなら、ということで、作ってしまったようです。ところが、村内どころか、SNSで全国に広まってしまったので、作った本人もすっかり驚いており、すぐに撤去しようと考えているところだそうです」(天川村総務課担当者)
役場担当者は恐縮しながら伝えてくれた。......というわけで、読者が一目見たいと、天川村に出かけても、残念ながら既に撤去されてしまっているかもしれない。
ところで読者は、奈良県天川村とはどんなところか、ご存じだろうか。
天川村は紀伊半島の中央部に位置する村で、周囲は大峯山系の山々に囲まれている。
奈良・三重・和歌山にまたがる世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の主要構成要素である修験の山だ。約1300年前、役行者による大峯開山以来、山岳修験の根本道場として崇められてきた。山上ヶ岳(1719メートル)にある修行場、岩壁の鎖を頼りに登る「鐘掛岩」、絶壁から逆さづりにされる「西ノ覗」などが知られている。山頂には、日本一高い場所にある国の重要文化財であり、世界遺産でもある「大峰山寺」や宿坊もあり、修験者で賑わうという。
修験者ではない一般人にとっての天川村は、豊かな自然が楽しめるリゾート地だ。夏は避暑地、秋は紅葉の名所で、近畿・東海各地から観光客を集める、アウトドアー好きの天国である。最近はキャンプに絶好のスポットとして、人気が高いらしい。
投稿者「テルヤマ」さんのように、水力発電所やダムが好きという人にとっても、魅力的なエリアの一つ。あの人形がなくなっても、素通りできないものがいろいろありそうだ。