「関係者及び小笠原のいきもの以外立ち入り禁止」 すみだ水族館内にある「工事の看板」が超絶ハイセンスだった件
東京スカイツリータウンの中にある「すみだ水族館」で撮影された写真がX(ツイッター)上で話題になっている。
珍しい魚? 可愛い海獣? いやいや、館内に設置されたパネルを写したものだ。
この写真はXユーザーの夢海@607魚種食べた人(@YUMEUMI27)さんが2023年9月22日に投稿したもの。
縦長のフォルム、丸っぽいフォント、青と白と赤という配色。建設現場でよく見かけるビジュアルだ。しかし、看板の内容に注目してほしい。
「工事関係者及び小笠原のいきもの以外立ち入り禁止」
「令和5年8月31日から令和5年9月29日頃までオガサワラベースをつくっています 環境第一」
「小笠原が1000km先からやってきます」
そう、新しくできるコーナーを作っていることを、工事看板のようなパネルで案内しているのだ!
展示スペース減少を逆手に取ったユニーク施策
すみだ水族館は9月30日に新常設展示「オガサワラベース」を公開予定。27日、Jタウンネット記者の取材に応じた同館・企画広報チームの大橋諒さんによると、話題のパネルはその工事現場に1日~29日まで設置されている。
工事現場スタイルは「新常設展示『オガサワラベース』および、新エリア『小笠原』の改修で展示スペースが減少することを逆手に取った」もの。
「工事エリアの囲いを来館者のみなさまに楽しんでいただけるような看板を設置しました。
あくまでもエリア改修、工事があること自体に着目いただけるような仕組みを作りたく、制作会社と相談の上、工事現場などでよくみられる看板を掲示し、楽しく見てもらう施策を考えました」(大橋さん)
工事看板風のパネルを設置するのは今回が初めて。今後も工事などが行われた場合は「同じような施策になるかもしれませんし、違う仕掛けにするかもしれません」。
「今後も、すみだ水族館の来館者のみなさまが、それを目的にしてきた人が楽しめる、偶然見た方でも楽しんでいただける施策にしたいと思っています」(大橋さん)
30日公開の「オガサワラベース」では、いきもの・自然環境・産業・観光といった小笠原諸島に関する展示などを行う予定。既存の「小笠原大水槽」と海の水中世界をのぞく体験ができる「アクアスコープ」を合わせて、新エリア「小笠原」が誕生し、小笠原諸島の雄大な自然をさまざまな角度から体感できる。