「すごい背伸びして見てる」「逃げてーー!!」 道端のヘビをスズメ集団が「野次馬」→何してる?専門家に聞くと...
何かが起こった時、自分には関係くても顔を出す人を「野次馬」と呼んだりする。
そんな「野次馬根性」を持っているのは、人間だけとは限らないようだ。
こちらは、2023年9月6日にX上に投稿された写真。手前に並んだ5羽のスズメたちが、こちらに背を向けて何かを眺めている。
その視線の先にいるのは......一匹のヘビ! かなり近距離にいるようだが、スズメたちは警戒するどころか、なんだか興味津々といった雰囲気だ。
スズメたちの不思議な行動に、X上ではこんな声が寄せられている。
「やじ雀」
「シマヘビかアオダイショウ? さしもの蛇も数には敵わなかったか...」
「スズメも野次馬みたいな事するんですね...! 皆すごい背伸びして一生懸命見てる」
「逃げてーー!!」
一体、この子たちは何をしているの? Jタウンネット記者は8日、まずは投稿者に話を聞いた。
危険だとわかってない可能性もある
岐阜県在住だという投稿者がスズメたちを発見したのは、自宅の近所でのこと。外でスズメたちの騒ぐ声が聞こえたため窓から探していたら、野次馬スズメたちを見つけたという。
「スズメが何羽かいて、その近くに蛇が動いているのを見つけました。蛇は狭い道路を横断して、近所の敷地内へ進んでおり、スズメたちはそれを追いかけるように着いていきました。雀が野次馬のようなことをすることに驚きました。珍しい光景を見れてラッキーな気分です」(投稿者)
最終的にはヘビの姿が見えなくなるまで、スズメたちは皆で観察していたという。なお、投稿者が見た限りでは顔の模様がまだ薄いスズメばかりだったそうで、「若い雀の集団だったように思います」。
このスズメたちの行動について、記者は11日、鳥類の調査研究を行うNPO法人バードリサーチにも話を聞いた。
取材に応じた広報担当者は、巣立ったばかりのスズメの雛は、ヘビを警戒すべき対象だとは知らないかもしれない、と述べる。
「こうしたとき、親鳥などが、ヘビなど警戒すべき天敵の周りで騒ぐこと(モビングすると言います)で、ヘビは危険な存在なんだと教えている、と言われています」(担当者)
あの野次馬スズメたちが怖い目に合わないうちに、誰かが教えてくれればいいのだけれど......。