「箱買いしたコーラを、家族に売って儲けを出そう!」 小4女子が始めた「商い」と可愛すぎる「敗北の記録」
商売を軌道に乗せるのって大変だ──改めてそう実感させてくれる、ある女の子の「記録」が、多くの人たちをほっこりさせている。
こちらは、神奈川県在住の画家・田中ラオウ(@raoutanaka)さんが2023年9月4日に投稿した写真だ。出納帳の1行目には、8月10日に350ミリリットルのコーラ24本を1814円で購入したことが記録されている。
だが、その下に続くのは......
「花 コーラ1本のんだ」
「花 コーラ1本のんだ」
「花 コーラ1本のんだ」
「花 コーラ1本のんだ」
「花 コーラ1本のんだ」
これはいったい、どういうことか。田中ラオウさんは次のようにつぶやいている。
「夏休みに娘が貯めてたお小遣いでコーラを箱買いして家族に売りつける商売始めたんですけど、出納帳見たらめちゃくちゃ欲望に負けてて笑ってる」
コーラを家族に売って利益を得ようとしていた娘さんが、自分でついつい飲んでしまっているらしい。
「本人が楽しいならそれで満足」
Jタウンネット記者が5日、投稿について田中ラオウさんに話を聞いたところ、「商売」を始めたのは小学4年生の娘・花さん。
花さんは「お金を使う」という経験をしたいのか、普段から買い物中に自分のお小遣いで田中ラオウさんにおつまみなどを買ってあげようとするという。
「収入がない人がお金を使うと減るだけだよ、と娘に伝えて、彼女が持っているお金を増やす方法がないかを一緒に考えたのがきっかけでした」(田中ラオウさん)
花さんのコーラ販売では、仕入れ価格1本約75円のコーラを、120円で販売する。コーラを買いたい人は、冷蔵庫の横の貯金箱に代金を入れてコーラを取っていくというシステムだ。冷蔵庫内の在庫が減ってきたら補充するのが、花さんの主な作業だったという。
仮に24本を全て売り切れば、儲けは1080円。しかし、現在の調子で花さん自身が飲んでいくことも考慮すると、今回は500円ほどに落ち着きそう、とのこと。
「こういうことで少しでも商売の雰囲気を感じてくれてたら嬉しいですけど、本人が楽しんでたんでそれだけで満足してます」(田中ラオウさん)
ついつい商品に手を伸ばしてしまう子供らしさと、それをしっかり記録する几帳面さの両方を反映した微笑ましい出納帳に、ユーザーからはこんな声が寄せられている。
「しっかりと記帳されてて素晴らしいですね!」
「めっちゃかわいいし、経済の良い教育としてもいいですね!」
「結構間を開けて飲んでいるので、お客様のために努力と我慢をしていて、店主の気概が感じられます」