「河童を制御できません」「池から逃げ出した模様」 不穏すぎる看板話題→かつてない「緊急事態」はその後、どうなった?
「河童出てきません」
2023年8月27日、そんな衝撃的な文言が書かれた看板が注目を浴びた。
赤い文字で大きく書かれた「河童出てきません」の隣には
「雷で制御装置が故障したため、河童を制御できません」
とも書かれている。何だか、かなり不穏だ。
この画像は兵庫県福崎町に生息する河童「ガジロウさん」の公式ツイッターが投稿したもの。
看板について、投稿では
「【悲報】
昨日の雷で『かっぱ制御盤』が故障したため、河童を制御できません
池から逃げ出した模様」
と説明されている。
何だかよく分からないが、大変なことになっちゃっているのでは? もしかしてこの坂の先で、河童が大暴れしているの......?
池から逃げ出してしまった河童は...
ガジロウさんとは、民俗学者・柳田國男の出身地で町の至るところに「妖怪」がいる福崎町の「辻川山公園」に生息する河童だ。本来であれば9時~17時(6~9月は18時)の毎時0分、15分、30分、45分に池から飛び出してくる。
だが、その「制御盤」が雷で壊れてしまい、制御されなくなったガジロウさんは、池から逃げ出してしまったらしい。
秘密の地下トンネルでつながっているというJR福崎駅前の水槽には出現していたみたいだけど......。
この由々しき事態に対し、ユーザーたちは
「『河童を制御できません』がジュラシックパーク的なパニック映画のニュアンスを感じる」
「制御不能の河童って強そう」
「きゅうりをお供えしたら、かっぱさん、また出てきてくれるでしょうか」
「かっぱがサラわれた、と......」
と様々な反応を見せている。
ガジロウさんの安否が気になったJタウンネット記者は28日、この看板を掲示した福崎町地域振興課に連絡。取材に応じた職員によると、26日の雷の影響で制御盤が故障した。投稿日である27日の午前中、そのことに気付いたという。
これまで、制御盤の故障によってガジロウさんが現れなくなったことはなかった。
今までにない緊急事態。だが、幸いにも迅速に修理が行われたため、翌日にはガジロウさんも池に戻ってきたという。
28日、ガジロウさんの公式ツイッターも、"池への再出現"をお知らせしている。
しかし、同課の職員によれば
「経年劣化で弱ってきているのも、あるのかもしれません。同じようなことがあれば、また池に出てこなくなってしまう可能性もあります」
とのこと。また「河童の制御」ができなくなってしまう日が、来ないとも限らないらしい。
ガジロウさんは、地元民や観光客からも人気の存在。どうかもう池からいなくなってしまうことがないように祈るばかりだ。