関東大震災からの復興へ...希望与えた「震災イチョウ」 猛火の中を生き延びた「奇跡の木」は今ここに在る
1923年9月1日午前11時58分、関東大震災が発生した。
内閣府のウェブサイトによると、大地震の規模はマグニチュード7.9。全壊・全焼した住家は約29万棟。死者・行方不明者は約10万5000人。明治以降の自然災害の中で、最大の犠牲者の数である。
この大災害から100年の節目を迎える直前――2023年8月31日、Jタウンネット記者は東京都千代田区のある場所を訪れた。

東京メトロ竹橋駅2番出口を出てすぐ、気象庁前交差点に面した大手濠緑地の隅に、1本の木が堂々と立っている。
その名を、「震災イチョウ」という。
何の変哲もないように見えるが、関東大震災を乗り越えた木なのだ。