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「フレーフレーなかのきゅん!」 サンテレビ、阪神戦中継の番組表ではしゃぎすぎ?掲載までの「涙ぐましい努力」とは

大山 雄也

大山 雄也

2023.08.25 18:03
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刻一刻と歓喜の瞬間は近づきつつある。我らが阪神タイガース、18年振りの"アレ"(岡田彰布監督の口癖で、「優勝」を指す)である。

あまりにも久しぶり過ぎるのでマジックが点灯してから、「試合が始まると動悸がする」、「タイガースのことを考えると体が熱くなって涙が出そう」という虎党の方も多いだろう。

埼玉にいる記者がそうなのだから、"あのテレビ局"が興奮を隠せるわけがなかった。

サンテレビ公式サイトのスクリーンショット。2023年8月22日18時から放送された番組
サンテレビ公式サイトのスクリーンショット。2023年8月22日18時から放送された番組

こちらは、タイガース戦の中継で知られる兵庫県のテレビ局・サンテレビ(神戸市中央区)の2023年8月22日の番組時刻表。この日は18時から京セラドーム大阪で行われた阪神タイガース対中日ドラゴンズ戦を中継する番組「サンテレビボックス席」が放送された。

注目したいのは、番組概要が書かれるはずの部分だ。

「フレーフレーなかのきゅん! スマイルスマイルきなみきゅん! ホームランホームランもりしたきゅん! モグカワモグカワ...きゅん(汗」

野球ファンならお分かりだろうが、何やら甘々な口調で中野拓夢選手、木浪聖也選手、森下翔太選手にエールを送っているのだ。「モグカワモグカワ...きゅん(汗」は......ちょっとわからないが......。

担当ディレクター「カワイイですよね?」

延長戦がどんなに長くなろうが、タイガース戦を試合終了まで中継し続けるサンテレビのことだ。きっと、"アレ"が現実味を帯びて番組関係者がはしゃいでいるに違いない。

24日、Jタウンネット記者はサンテレビ広報担当者を取材。22日の試合はタイガースの女性ファン向けイベント「TORACO DAY」が開催されており、番組表のコメントは、そのことを意識して考えられたのではないかと述べる。

それだけの理由であんなにぶっ飛んだコメントになるものなのか? 記者は広報担当者に依頼し、コメントを考案したスポーツ部40代男性ディレクターにも意図を聞いた。

サンテレビボックス席(画像はサンテレビ公式サイトのスクリーンショット)
サンテレビボックス席(画像はサンテレビ公式サイトのスクリーンショット)

当該ディレクターは、中野選手、木浪選手、森下選手の名前を挙げた理由について「若い女性に人気がないですか?」と回答。また、コメントの最後にあった「モグカワモグカワ...きゅん(汗」の意味を尋ねると、次のように答えた。

「アメをモグモグする岡田監督カワイイですよね?」
画像は再掲
画像は再掲

配信会社に「これはどういう意味ですか?」と質問されることも

ところで「サンテレビボックス席」の番組概要がぶっ飛んでいるのは、当該ディレクターが担当している時だけに限らないようだ。例えば、こんな感じで。

「そらなあ、名古屋であ
んまり勝ててないとは
なあ、言うてもそんな
ん気にせんと良い選手
おるし今日は勝てると
前向いて阪神を応援よ」
(5月17日・対中日ドラゴンズ戦。縦読みで岡田監督の口癖『そんなんお前』になる)
「一緒にアレ見よ! 花火? ちゃうちゃう野球や」
(8月5日・対横浜DeNAベイスターズ戦)
阪神タイガースの本拠地・阪神甲子園球場(写真ACより)
阪神タイガースの本拠地・阪神甲子園球場(写真ACより)

広報担当者によると、番組概要の内容は担当ディレクターが考案した後、編成部と配信会社が確認し、その上で掲載されるという。この間で内容に反対する人はいないのだろうか?

24日、サンテレビの編成部担当者にも取材したところ、「情報を管理・統括して新聞社へ送付する配信会社と日々内容をやりとりしているのですが、『これはどういう意味ですか?』と質問されることもあります」。

「配信会社や新聞社としては、事実と異なる内容や意味不明な内容を紙面に掲載するわけにはいかないので指摘が入るわけですが、なんとかかんとか説明して納得してもらっています。
元スポーツ部で自分が書いていたこともあるので、できるだけ制限なく自由に思ったことを載せられるようにと思っています」

編成部担当者がそんな涙ぐましい努力をいとわないのは、「ゆるくて楽しいサンテレビっぽい感じが読者に伝わればいいなと思いますし、少しでも『なんやこれ』と思ってもらえれば勝ちかなと思っています」という思いがあるからだ。

その日の担当ディレクターの発想力と編成部の交渉力。サンテレビの野球中継に携わる人々の情熱。今後の「サンテレビボックス席」にはどんなメッセージが掲載されるのか、これからも目が離せない!

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