「フレーフレーなかのきゅん!」 サンテレビ、阪神戦中継の番組表ではしゃぎすぎ?掲載までの「涙ぐましい努力」とは
配信会社に「これはどういう意味ですか?」と質問されることも
ところで「サンテレビボックス席」の番組概要がぶっ飛んでいるのは、当該ディレクターが担当している時だけに限らないようだ。例えば、こんな感じで。
「そらなあ、名古屋であ
んまり勝ててないとは
なあ、言うてもそんな
ん気にせんと良い選手
おるし今日は勝てると
前向いて阪神を応援よ」
(5月17日・対中日ドラゴンズ戦。縦読みで岡田監督の口癖『そんなんお前』になる)
「一緒にアレ見よ! 花火? ちゃうちゃう野球や」
(8月5日・対横浜DeNAベイスターズ戦)
広報担当者によると、番組概要の内容は担当ディレクターが考案した後、編成部と配信会社が確認し、その上で掲載されるという。この間で内容に反対する人はいないのだろうか?
24日、サンテレビの編成部担当者にも取材したところ、「情報を管理・統括して新聞社へ送付する配信会社と日々内容をやりとりしているのですが、『これはどういう意味ですか?』と質問されることもあります」。
「配信会社や新聞社としては、事実と異なる内容や意味不明な内容を紙面に掲載するわけにはいかないので指摘が入るわけですが、なんとかかんとか説明して納得してもらっています。
元スポーツ部で自分が書いていたこともあるので、できるだけ制限なく自由に思ったことを載せられるようにと思っています」
編成部担当者がそんな涙ぐましい努力をいとわないのは、「ゆるくて楽しいサンテレビっぽい感じが読者に伝わればいいなと思いますし、少しでも『なんやこれ』と思ってもらえれば勝ちかなと思っています」という思いがあるからだ。
その日の担当ディレクターの発想力と編成部の交渉力。サンテレビの野球中継に携わる人々の情熱。今後の「サンテレビボックス席」にはどんなメッセージが掲載されるのか、これからも目が離せない!