「女一人でツーリング中、泊まれる場所を探す私に話しかけてきた男の子。仲間の家を紹介されて一緒に行くと...」(栃木県・30代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Yさん(栃木県・30代女性)
今から20年近く前、中型バイクを購入したYさんは大阪から東京までツーリングの旅に出た。
あたりが暗くなってきたころ、コンビニの前でフリーペーパーを読みながら宿泊先を探していた彼女に、地元民らしき男の子が声をかけてきて......。
<Yさんの体験談>
21歳の時、中型バイクを購入した私は盆休みに遠出がしたくなり、大阪から東京まで国道1号をメインに下道で行ってみようと思い立ちました。
朝8時頃出発し、大阪~名古屋あたりまで、それなりに風景を楽しみながら運転していました。宿泊先を探していると...
静岡に入ったあたりで暗くなってきて、流石に疲れてきたので、どこかの漫画喫茶で仮眠を取ろうと、静岡駅付近のコンビニへ寄りました。まだ当時はgoogle mapもなかったので、フリーペーパーでお店情報を探すためです。
店内の明かりを頼りに、駐車場のすみでフリーペーパー読んでいると、同じ年くらいの男の子から声をかけられました。
彼もバイクに乗っているそうで、私が大阪のナンバーだったので声をかけたと言われました。
事情を話して漫画喫茶を教えてもらおうとしたところ、近所に住んでる女の子の所へ泊めてくれるという話に。バイト仲間みたいな感じで彼女ではなさそうでした。
結果的に、1泊させてもらいました。急に電話で「私を泊めてあげて」と言われて、承諾してくれたのも今思えばすごいことです。
お風呂をお借りしたのはもちろん、その男の子も混ざって3人で少し飲みながらたくさん話をしました。
残っているのはベッドで撮った写真だけ
当時は、日本のことも世界のことも今より広いと感じていました。だから、地域あるあるなどの生の声はとても貴重に思えました。
帰り際に名前を聞いた気もしますが、すでに20年近く前になるので思い出せなくなってしまいました。
名前がわかれば探してお礼を言うこともできそうですが、残っているのは3人で女の子のベッドの上で撮った写真だけです。
いつか改めてお礼を言いに行きたいので、探し続けます。あの時はほんまにありがとう!
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
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