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「辺鄙な山奥で見つけた老夫婦が営む飯屋。金を持っていなかった私は、他の客がいなくなるまで待ってから...」(兵庫県・50代男性)

Jタウンネット読者

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2023.07.11 11:00
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再び訪れると...

帰り際、2人は私におにぎりを持たせてくれました。

おにぎりまで持たせてくれて......(画像はイメージ)
おにぎりまで持たせてくれて......(画像はイメージ)

「すぐに返しに来るから」というと、「いつでもええよ」とのこと。

一か月後、俺はお金と手土産を持ってお店に行きました。

定休日だったのか、お店は閉まっていました。それからしばらく期間が空き、お店に行かないと思いながらも、それまで以上に死に物狂いで働いていました。

その結果、何とか立て直すことができ、トラックを降ることに。縁があった会社でサラリーマンとして働き、役員職まで登り詰めました。

我が家ではこの話が語り草で、一日もあの時の御恩は忘れたことがありません。

あれから25年、あの時のサバの煮付け、中華そば、ポテトサラダ、それと爺ちゃん、婆ちゃんにもう一度会いたい......。

2人は2010年にお亡くなりになられたそうです。子供たちを連れてお店に行った際、すでに閉店していましたが、ご家族にお話を伺いました。

あの時はこんな俺を助けていただいて本当にありがとうございました。

あの御恩があったから、爺ちゃん婆ちゃんに励ましてもらえたから、死なずに今日まで頑張れました。

天国まで届きますように。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

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(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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