日本一デカい湖こと琵琶湖、世界と比べると「こんなもんなの!?」 衝撃の図にネット動揺→滋賀県に「琵琶湖の価値」を聞く
琵琶湖の価値は「大きさ」だけじゃない!
Jタウンネット記者の取材に応じたのは、滋賀県庁・琵琶湖環境部の担当者だった。
話題となっている「世界の湖沼」という図は、いつ作成されたのか、聞いてみた。
「2001年1月に発刊した『滋賀の環境』において初めてこの図が掲載されました。
当時の主な出来事としては、2001年11月に『湖沼をめぐる命といとなみへのパートナーシップ』~地球淡水資源の保全と回復の実現に向けて~をテーマに、第9回世界湖沼会議が大津市で開催されています」(滋賀県琵琶湖環境部担当者)
世界湖沼会議というイベント開催がきっかけだったのかもしれない。世界湖沼会議は滋賀県発祥の国際会議だ。1984年、琵琶湖畔で「世界の湖沼環境の保全と管理に関する滋賀会議」が開催されて以降、世界各地で2年に1度開催されている。湖沼とその流域の持続可能な管理について、多分野の参加者が意見や経験を交換するそうだ。
世界中の様々な湖の広さ、深さを見せつけられたユーザーからは、こんな反応も届いている。
「バイカル湖、こんなに水深が深いのか 淡水で水深が深いとこは何だか怖いね」
「カスピ海を地図で確認してきたけど日本海ぐらいあった」
「チチカカ湖高! 島や遺跡がある高原の湖だって。ロマンあるなぁ」
「アメリカーカナダ国境沿いの五大湖もヤバいんですよね」
琵琶湖をきっかけに、世界の湖への関心が一気に深まったようだ。
この「世界の湖沼」図の見方について、琵琶湖環境部担当者はこう語った。
「琵琶湖が日本一の大きさということはよく知られていますが、世界の湖沼と比較すれば、この図のとおり小さく、また世界には様々な特徴のある湖沼があります。
しかし、琵琶湖の価値は大きさのみではなく、約400万年という歴史をもつ古代湖であり、豊かな生態系や近畿圏の約1450万人の暮らしを支える水源として、その水質が保たれ、長きにわたり継承されていることが、世界的に見ても非常に価値のあるものとなっています」(滋賀県琵琶湖環境部担当者)
琵琶湖の価値は、大きさだけでなく、歴史、文化、自然環境などで、評価していただきたいいう。詳しくは、琵琶湖ハンドブック(県公式サイトで参照可能)を参考にしてほしいとのこと。
「反響をいただいていることについては大変嬉しく思います。この図をきっかけに、世界の湖沼や琵琶湖の価値・魅力について、多くの人に興味を持っていただければありがたいです」と、担当者はコメントした。