津軽人に差し入れを持って行ったら「迷惑(めやぐ)だ」 なんでそんなこと言うの?地元民に聞く「本音」
2023.07.09 17:00
相手に対し「親近感」を覚えた場合に...
Jタウンネット記者は3日、しじみちゃん本舗を取材。弘前市出身のSNS担当者によると感謝の意味で「迷惑だ」というのは高齢者に多い。若年者はあまり使わない表現になってきているという。
「誤解されているケースは、顕在化しづらかったのだと思っています。無意識に使っていましたし、言われた方は内心で嫌な思いをしていたかもしれませんが、表情から『迷惑』がられているのではないと察せられるケースがほとんどだったと思います」
なぜ津軽弁では「感謝」の意味合いで「迷惑だ(めやぐだ)」と言うのか。5日、Jタウンネット記者がつがる市総務課に聞くと、「迷惑だ(めやぐだ)」には最大限の敬意と感謝の気持ちが込められていると説明した。
「自分に対し心遣いをしてくれる相手に対し最大限の敬意を払うとともに、相手方にとっては『迷惑なことをしているかも』と思っていることに対して、相手の気持ちを損なわせないよう、感謝の気持ちを込めていると思われます」
また、しじみちゃん本舗のSNS担当者と同様、「訛りが薄れつつある若い世代では使用しない傾向にある」。日常的に使っているのは「30代以上」だという。
そして、この言葉「近しい間柄」の人に対して用いられるもので、初対面の人にむけて使用されるものではないのだとか。
「『めやぐ』は比較的近しい間柄で用いられるため、他県の方等に使用することはないものと思われます。年配の人で使用する場合もありますが、相手に対し親近感を覚えた場合に限られると思われます。ゆえに、これまで具体的なトラブルは耳にしたことがありません」(つがる市総務課)
もし津軽の人に親切にしたあと「迷惑だ(めやぐだ)」と言われたら、それはあなたを親しく思っている証拠というわけだ。