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岩手の祭り屋台に並んでいた「黄色とピンクの丸いやつ」 謎のローカル菓子「たぐりあめ」ってナニモノ?

大山 雄也

大山 雄也

2023.05.27 20:00
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以前は出店の定番だった

15日に記者の取材に応じた投稿者・kepareshizukuish4さんは岩手県雫石町出身・在住。8年ほど関西地方で生活していたが、最近になって「たぐりあめ」が岩手のものと気づいたという。

「大人になってからはあまりたべなくなりましたが、優しい柔らかいおせんべいの味と、水飴のハーモニーが幼少のころを思い出させてくれる味です」(kepareshizukuish4さん)

kepareshizukuish4さんにとっては、子供の頃からの馴染みの味らしいが......。まだどんなお菓子なのか想像がつかない。

記者は16日、たぐりあめを販売している盛岡市上鹿妻の産直施設「あいさい舘」の事務局長・村上祐子さんにも話を聞いた。

たぐりあめを作る村上秀雄さん(写真は村上さん提供)
たぐりあめを作る村上秀雄さん(写真は村上さん提供)

村上さんによると、黄色とピンクの丸は薄いせんべい。話題の「たぐりあめ」はそのせんべいに、割り箸に付けたあめをせんべいで挟んでいる。かつては岩手県内のお祭りの定番の商品で、「30代以上の岩手の方ならご存知の方も多い」とのことだ。

もともとは、せんべいの中のあめが「たぐりあめ」。水あめに玉砂糖を入れて好みの硬さに仕上げたものだ。昔は桶にあめが入っていて、適量を"手繰っていた"ことから、たぐりあめの名前が付いたと言われているそう。

職人あめを容器から手繰っている様子。作っているのは村上秀雄さん(写真と付箋は村上さん提供)
職人あめを容器から手繰っている様子。作っているのは村上秀雄さん(写真と付箋は村上さん提供)

他の地域にも「たぐりあめ」はあるが、村上さん曰くせんべいで挟むのは岩手特有らしい。

貴重なたぐりあめを初体験!
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