いずれは医療や救助の現場でも... ChatGPTに鹿児島弁を学ばせた「Jaddo(じゃっど)GPT」に作者が込めた思いとは
翻訳機として機能すれば...
古川さんが「JaddoGPT」を開発するきっかけになったのは、鹿児島県を拠点に活躍するタレントの野口たくおさんが11日に投稿したツイートだった。
そして、ChatGPTに単語や文法のルールなどを教え込み、わずか一週間後に動画の状態まで開発したのである。
現状は、標準語を鹿児島弁に変換する機能のみだが、「逆に鹿児島弁を標準語にしたり、またイントネーションも独特なので、読み上げ機能も実装したいです」。
18歳まで鹿児島で育ち、自身も鹿児島弁を使っている古川さんは、「方言が1つの表現方法として後世に残っていってほしい」と思っているという。
そして、一般に向けてのリリースは未定ではあるが、「JaddoGPT」の可能性については......
「鹿児島弁を話す方とコミュニケーションがうまく取れずに困るようなシーン、例えば、医療現場や救助現場などで、ある種の翻訳機として機能してほしいです。限られた人だけではなくて、多くの人に広く行き渡るAIになりたいです」(古川さん)
今後、「JaddoGPT」はどこまで進化するのだろうか。古川さんのチャレンジから目が離せない。