「学校をサボって時間をつぶしていた中2の私。制服で横になってたら、見知らぬおじさんが『君をここで見つけた以上...』」(千葉県・30代女性)
「そんな学校、行かなくていい」
しかし、その日は先生に見つけてもらうこともなく、炎天下の中、木陰で横になっていました。
すると、公園に除草業者のトラックが入ってきて、業者のおじさんが私を見つけて走ってきて言ったのです。
「お姉ちゃん、どうした? 制服着て学校も行かんで、具合でも悪いか?」

私は咄嗟に、「いじめられてるんです」と口にしました。
見知らぬ人に心配してもらい、心の緊張がフッと切れたのです。
するとおじさんは、トラックに戻り大きな水筒を持ってきて、私に麦茶を飲ませてくれました。そのうえ除草の仕事の最中なのに、学校での出来事を30分近くも聞いてくれました。
「そんな学校、行かなくていい。でもな、こんな炎天下で我が子が学校にも行けず、家にも帰れずいると知ったら、お父さんお母さんはすごく心配する。おじさんも親だから、そう思うよ。君をここで見つけた以上、君を見送るまで、おじさんはここを動けない」
おじさんはそう言って、泣いている私にもう一杯麦茶をすすめると、背中をポンと押してくれました。