「帰ってこない夫を待つのに疲れ家出した私。息子を抱いて座り込んでたら『赤ちゃんがかわいそう』と言われて...」(愛知県・50代女性)
2023.04.15 08:00
「あなたはいいけど......」
やがて歩き疲れてしまい、あるお店の前に座り込みました。するとカランカランと音が鳴り、床屋さんのおかみさんが出てきて、こう言ったのです。
「あなたはいいけど、赤ちゃんがかわいそうよ。中に入りなさい」
そんな風に優しく諭してくれたおかみさんのお言葉に甘えて、私は床屋の中に入らせていただくことに。そして、きれいなグリーンの緑茶を出していただきました。
「好きなだけいていいから」
おかみさんのその一言で、私は張り詰めていた糸が切れたかのように、涙が後から後から溢れて止まりませんでした。
そうしてしばらくして泣くだけ泣ききったら、すっきりしました。深々とお礼をし、息子を連れて絶対にお礼に来ようと思いました。