声に出して「ジャラーン、ジャラーン」と言ってみて コロナ禍で鈴を鳴らせなくした神社、超斬新な参拝方法を提案
神社「観測していました」
張り紙があるのは神奈川県海老名市にある有鹿神社。提供者は3月25日に初めて同社を訪れたという。「ジャラーン、ジャラーン」とは、言わなかったそうだ。
Jタウンネット記者が4月11日、同社の広報担当者を取材したところ、張り紙は20年4月から掲出しているという。そして、その時から「ジャラーン、ジャラーン」という人がいるか、様子をうかがっていたらしい。
「2020年4月の掲出から観測していました。統計はとっていませんが、感覚で約3割です」(広報担当者)
......約3割もの人が「ジャラーン ジャラーン」と言っていたとは、驚きである。
ところで、神社の鈴を鳴らすことには2つの意味があるという。(1)鈴の清らかな音で自身の心身を清める、(2)良い音を捧げることで御神前を賑わせて神様に元気になってもらい、その元気を神様から分けてもらう、というものだ。
そして、口で「ジャラーン、ジャラーン」と発することを提案したのは(2)のため。
「新型コロナ感染症の感染防止のためとはいえ、神社参拝につきものの鈴の使用ができないのはさびしいことです。
『ジャラーン ジャラーン』と声を出してお参りすることで、神様へ元気を送り元気を分けていただくこともできるのではないかと考えて掲示しました」(広報担当者)
そして(1)についても、人の手に触れずに鳴るウインドベルを手水舎に下げることで代わりとしているそう。
同社では「新型コロナ感染の危険性がなくなるまで」、もしくは「鈴緒の使用後に自動的に消毒できるようになるまで」鈴緒の使用を再開しない予定とのこと。
屋外で元気いっぱい「ジャラーン、ジャラーン」と言いたい人は、ぜひ有鹿神社へ。