「放射能漏れから逃げるため、福島から避難する私と息子。飛行機で隣席だった男性に、CAが気をつかい...」(福島県・40代女性)
隣の男性にCAが「「別の席を用意できますが...」
東北新幹線が止まっていたため、タクシーで栃木県の那須塩原まで出て、そこから新幹線で東京へ行き、そこから空港へ向かいました。
飛行機は満席で、私の隣はスーツ姿の男性。息子が泣き出して迷惑をかけてしまわないか、すごく不安でした。
そして、離陸時。息子がやはり泣き出してしまいました。
CAさんが気を使って隣の男性に「別の席を用意できますがいかがでしょう?」と声をかけていて、とても申し訳なく思ったのを覚えています。ところが、その方はこう答えたのです。
「赤ちゃんは泣くのが仕事ですから大丈夫です」
そして私にも、「いくら泣いても気にしないでください」と言ってくださいました。
その後も窓から日差しが入ると遮ってくださったり、降りるときには荷物を取ってくださったりと、たくさん助けていただきました。
赤ちゃんだった息子は、今年小学校を卒業し、中学生になります。あのとき優しくしていただいたことを、3月になるたびに伝えています。
本当にありがとうございました。
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