パナソニックも「影響少ない」って言ってます 「タワマン高層階ではお米が美味しく炊けない」アピールに反論「長野県民に喧嘩売ってんのか」
炊きあがりのおいしさに影響が出る標高は...
担当者によれば、おいしいごはんを炊くためには、摂氏98度以上のお湯で20分以上かける必要がある。標高が高くなると水の沸点が下がり、沸点が摂氏98度を下回る環境下では、炊き上がった米のおいしさに影響が出てくるという。
そこで、今回話題となっているそれぞれの場所について聞いてみた。
――タワーマンション高層階(標高200メートル以上)ではいかがですか?
「標高200メートル程度であれば、影響は少ないと考えます」(パナソニック広報担当者)
――長野県、山梨県、岐阜県など、もっと標高が高い地域では、いかがでしょうか?
「標高が600メートル以上になると、炊き上がりのおいしさにいくらか影響が出てくると考えます」(パナソニック広報担当者)
だからと言って標高の高い地域に住む人たちが美味しくお米を炊けないわけではない。パナソニック広報担当者は、図を示した。
「圧力式炊飯器は、圧力を高めることで沸点を上げることができますので、沸点の影響は少なくなります」(パナソニック広報担当者)
図を見てみると、圧力なし炊飯器でも標高600メートルまでは沸点が98度以上。日本で一番高いタワー・東京スカイツリー(634メートル)のてっぺんでは難しいかもしれないが、日本で一番高いビル・あべのハルカス(300メートル)の最上階でも、問題はない。
圧力炊飯器であれば、標高が2000メートルを超えていても沸点が98度を超えていることがわかる。日本で最も標高が高い場所に村役場を構えているのが長野県川上村の1185メートルなので、日本のだいたいの場所で美味しいお米を炊けそうだ。
というわけで、タワマンでも、長野でも、お米を美味しく炊くことはできる。
「うちはタワマン高層階だからお米がうまく炊けないんだよね」と言っている人がいたら、そこには何か「別の問題」が潜んでいるのだろう。