完全に「アラビアン・ナイト」の世界だ...! 千葉・御宿に異国情緒が凄すぎる砂浜が存在した
突然だが、読者の皆さんに見てもらいたい写真がある。

こちらは、福島県在住のツイッターユーザー・ベンジー(@benzycocker)さんが2023年2月28日に投稿した1枚。遠くまで広がる一面の砂の大地と、満天の星空。そして、その下を悠然と進む2人の人間と2頭のラクダ。まるで千夜一夜物語のワンシーンのような光景だ。
中東の砂漠で撮影しとしか思えないのだが、投稿にはこんな呟きが添えられている。
「不思議な世界観を放つ砂浜が千葉にありました...」
なんと、砂の大地は砂浜で、しかも場所は千葉県だというのだ! 驚きの事実に、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。
「異国情緒たっぷりというか、完全に異国ですね!」
「まるでアラジンの世界」
「ローアングルからの構図が砂と空を引き立てて素敵です」
一体、千葉のどこでこんな光景が見られるというのだろうか? Jタウンネット記者は3月1日、投稿についてベンジーさんに話を聞いた。
「日本の風景とは思えない」
ベンジーさんが話題の写真を撮影したのは2月28日の深夜1時ごろのこと。場所は千葉県御宿町にある御宿海岸の「月の沙漠記念公園」で、映っている人間とラクダは本物ではなく園内に設置されている銅像だ。
千葉県観光物産協会の公式サイト「まるごと!eちば」によると、この海岸は大正時代の詩人・加藤まさを氏が作詞した童謡「月の沙漠」のモデルとなった地。設置されている銅像も、同作中に登場するラクダに乗った王子と姫がモチーフだ。

以前から像が気になっていたベンジーさんは28日、仕事で館山を訪れたついでに立ち寄ることに。
現地はほぼ快晴だったので、ラクダに乗って進む王子とお姫様越しの星空を、砂漠の質感と共に超広角レンズを使用してローアングルから撮影してみたという。
「ここに月が入っていれば、本当に『月の砂漠の世界観』になったのですが、この日の月の入りがちょうど深夜1時頃で南の方へ沈んだ後でしたので、今回は一緒におさめられず残念でした」(ベンジーさん)
それでも、昼とは違う幻想的な景色が撮れて満足だったと語るベンジーさん。まるで外国で見る景色そのままを見ているような気分だったと当時を振り返った。
「皆様にもおすすめの、フォトジェニックで写真映えするスポットだと思います」(ベンジーさん)
異国の砂漠に行くのは難しいけれど、せめて雰囲気だけでも味わいたい──そんな読者の皆さんは、一度足を運んでみては?
不思議な世界観を放つ砂浜が
— ベンジー (@benzycocker) February 28, 2023
千葉にありました… pic.twitter.com/FggeZq2Vrf