さすが本の街 「神保町駅」の壁が「本棚」を表現してるって、知ってた?
皆さんは、ふだん使っている駅のホームの壁がどんなものだったか、思い出すことが出来るだろうか。
「多分白かった」「茶色かったような......」なんて漠然としたイメージしか出てこなかった人もいるだろう。
ただ、あなたが都営新宿線・神保町駅ユーザーだった場合、はっきりとそのデザインが頭に浮かんだかもしれない。
これが、都営新宿線・神保町駅のホームの写真。壁一面に、青色や茶色、黒や白の細長いタイルが並んでいる。幅の広さは様々で、なんだか不規則な感じだ。
神保町という街は、多くの書店が集まる「本の街」。それを踏まえると、この壁面のデザインが「何か」に見えてこないだろうか。
そう、「本棚」だ。
その街ならではのデザインに
2023年2月17日、Jタウンネット記者は神保町駅の神保町らしさあふれる壁について、東京都交通局に話を聞いた。
交通局の職員によると、本棚の壁は2016年7月15日から22年1月14日にかけて行われた、神保町駅(三田線及び新宿線)の大規模な改良工事時に作られたものだ。その際、設計事務所から提案されたコンセプトは、次のものだったという。
「本を蓄える街、本を創る街、本の世界を体現する駅」
結果、神保町にあふれる古書をモチーフに、背表紙を表現したタイルが並ぶ、おしゃれなホームが完成した。
交通局の職員は、「たくさんの本、書架を思い起こさせるホームとコンコースの空間構成」をタイルで表現しているのだと語る。
電車を降りたら、たくさんの本が出迎えてくれるなんて......「本の街」らしい、粋なホームだ。本を探しに街を訪れた人は、駅に降り立った時点で「神保町に来たんだ!」と痛感するだろう。
(2023年3月3日14時55分編集部追記:記事初出時、本文中の表記に誤りがありましたので訂正しました。)