「まだ首も座らない赤ちゃんを抱いて買い物していた私。横から『抱っこさせて』とおばあさんの手が伸びてきて...」(岡山県・50代女性)
「涙がボロボロとこぼれました」
何とか会計を済ませたものの、息子を抱いたままでは袋詰めができなくて、私は困っていました。
その時、随分と小柄で華奢なおばあちゃんに声をかけられたのです。
「まあ、かわいいねえ。少し抱っこさせてくれない」
おばあちゃんは息子を抱っこできるようにこちらに向かって手を伸ばし、そして「若いママさん、お荷物つくったら?」と言ってくれました。
私はその言葉に甘えて、息子を預けることに。当時は、それができる時代だったのです。
袋詰めをする私の横で我が子をあやしてくれるおばあちゃん。その光景を見ていたら、知らない間に涙がボロボロとこぼれていて......。
見ず知らずの方に我が子を預けられた、あの時間があったから、この子を自分が育てるんだという決意が固まり、強くてたくましい母でいることができました。
おばあちゃん、ありがとうございました。ほっぺがかわいかったあの子も、父親になりました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
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(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)