「暗い森からなんとか抜け出した小学1年生の僕ら。灯りを目指して歩いていると、いかつい男の影が現れて...」(静岡県・40代男性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Mさん(静岡県・40代男性)
小学生1年生のMさんはその日、友達と一緒に山登りをしていた。
しかし、帰る頃にはすっかり夜。しかも道を間違えて全く知らない地域に迷い込んでしまい......。
<Mさんの体験談>
小学1年生の頃の話です。学校の授業で地域史を習ったことをきっかけに「地域のシンボル的な山に登ってみよう!」と、近所の中の良い友人2人と一緒に、下校後に登山にチャレンジすることになりました。
標高200メートルほどの山だったので、当時の私たちは午後から登っても楽勝だと思っていたのですが、浅はかでした......。
「あんまバカするなよ」
登りは楽しくてただ頂上を目指していたのですが、登頂した頃には気づけばすでに日が傾き初めていました。
さすがに不安にかられ、暗くなった森を慌てて下山。しかし、どうにか麓までたどり着いた時には既に辺りは真っ暗になっていました。しかも、道を間違えて、登った方と反対側の見知らぬ地域に出てしまったのです。
途方にくれた私たちは、トボトボと灯りを目指して歩きました。そこに、シルエットだけでもいかついとわかるほどの見知らぬ男性が声をかけてきたのです。
「終わった」と絶望したのを覚えています。
ですが、その男性はいたって優しく事情を聞いて、こう言ってくれました。
「送ってやるからダンプに乗れ」
ギンギンに効いた冷房とド派手なシフトノブ、それから、降り際に笑って「あんまバカするなよ」と諭してくれたことを覚えています。でも、自分がちゃんとお礼を言えていたか定かではありません。
なので改めて......あの時のヒーロー、本当にありがとう!
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
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