「パニックになった愛犬の前に現れた、2頭の大きなピットブル。飼い主の屈強な男性が、しゃがみ込む私たちに...」(石川県・40代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Tさん(石川県・40代女性)
グレートピレニーズという犬種は、「超大型犬」である。白くフワフワな毛のおかげで、一層大きく映る。
Tさんはその日、そんな大きな犬を連れて六本木の街を歩いていたのだが......。
<Tさんの体験談>
今は石川に住んでいますが、かつては東京に住んでいました。そのころに、グレートピレニーズを飼い始めました。
体重は40キロ以上。でも、おとなしい性格で聞き分けが良い子だったので、苦労はありませんでした。
しかしある日、大都会の真ん中で愛犬がパニックになってしまったのです。
初めて、ものすごい力で引っ張られ...
場所は東京ミッドタウン。トリミングの帰りでした。
壁面をレーザービームのようなもので演出していて、犬は大きな動く光に驚いたようです。もの凄い力で引っ張られました。
そんなことは初めてだったので、私はオロオロと動揺しながら落ち着かせようと必死。しかし、愛犬は全然パニックから抜け出せません。
もうどうしたら良いかわからず、泣きそうになりながら「大丈夫よ落ち着いて! 大丈夫だから!」と言ってしゃがみ込むしかありません。
リードを握る手も痺れてきて、うっかり離してしまいそうな不安にも襲われていました。
そんな絶望的なタイミングで、ボディービルダーや重量上げの選手かと思うほどの立派な体の男性が、これまた立派なピットブルを2頭連れて目の前に現れたのです。
屈強な飼い主と屈強な犬
パニックになっていた愛犬は2頭のピットブルを見て、関心がそちらに移ったようです。スッといつもの落ち着いた雰囲気に戻りました。
ピットブルの飼い主さんは私たちの様子を見て「大丈夫ですか?」と優しく声をかけてくださいました。
それなのに私は愛犬のことしか考えておらず、
「大丈夫です! レーザービームに驚いたみたいで、でも大丈夫そうです!」
とだけ言って、お礼も言えなかったのです。
ピットブルたちと飼い主さんは、私が「ホントに大丈夫か? 帰り道にまたパニックになったら?」なんて不安に駆られている間に、立ち去っていました。
あの時は本当に助かりました。いつかまたお会いして感謝の気持ちをお伝えしたいです。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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