そのチョコ、ハンバーグに変えられます バレンタインでの「フードロス」削減のため...洋食店がまさかの企画を実施
バレンタインの季節がやってきた。
世の中にはチョコを貰いまくって持て余したり、渡したい人と上手く会えずにチョコが手元に残ってしまったりする人もいるだろう。そんな人(特に関西人)に朗報だ。
兵庫・西宮の洋食店「洋食とワインのお店 土筆苑(つくしえん)」では2023年2月9日から28日まで「チョコっとハンバーグ」という期間限定企画を実施する。
同店に市販のチョコレート(未開封)を持参すると、特製のデミグラスハンバーグ(冷凍)と交換してもらえるというのだ。
しかも、持ち込まれたチョコレートは飲食店が中心となって運営する子供食堂「フードリボンプロジェクト」に寄付される。チョコを無駄にせずに済むだけでなく、子供たちの笑顔につながるかもしれないという、ナイスな企画なのである。
Jタウンネット記者は6日、この企画が生まれた経緯を土筆苑の広報事務局に聞いた。
「非常食」を洋食に変身させたシェフが発案
事務局によると、発案者は土筆苑の大谷隆史シェフ。以前から食品ロス削減のために、賞味期限間近の非常食を洋食にアレンジして提供する企画「非常洋食」などに取り組んできた。
バレンタインの時期が近づき大谷シェフが考えたのは、余ってしまったチョコレートを持ち込んでもらい、洋食にアレンジすることはできないかということだった。しかし、「チョコレート自体が食品としての完成度が高く、洋食のメニューに取り入れるのは難しかった」。
「ならば、思い切ってハンバーグと交換してしまおうとなったそうです」(広報事務局)
そして、持ち込まれたチョコレートは子供たちに喜んでもらえるだろうと「フードリボンプロジェクト」へ寄付することにしたという。
「チョコっとハンバーグ」でチョコとハンバーグを交換できるのは、店内飲食かテイクアウトを利用した人だけ。チョコレートは未開封の市販品であることが条件で、何個持ち込んでもハンバーグ1個との交換となる。
今年のバレンタインシーズン、ぜひ覚えておきたいサービスだ。