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これぞまさしく「大人のおもちゃ」だ... 東京駅の地下に広がる「魅惑の空間」で、ガチャ欲に溺れてきた

藤本 仁

藤本 仁

2023.02.01 18:50
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子供の頃、買い物に行くたびに「ガチャガチャ回したい!」と保護者に駄々をこねていた――読者の中にも、そんな人がいるに違いない。たまに、「1回だけ」という条件付きで許可が下り、ガチャっとハンドルを回す。コロンと出てくる丸いカプセルの中身は狙っていたおもちゃか、それとも......。

成長して、カプセルトイの誘惑に打ち勝てるようになった人もいるかもしれない。「まあこのおもちゃ、なくても困らないしな」と気づいたその時が、大人の階段の1段目だった、というわけである。

だがしかし、今回Jタウンネットがご紹介するのは、大人だからこそ回したくなるカプセルトイの数々だ。

ぎっしりと並ぶカプセルトイ筐体(画像はJタウンネット編集部撮影、以下同)
ぎっしりと並ぶカプセルトイ筐体(画像はJタウンネット編集部撮影、以下同)

Jタウンネット記者が訪れたのは、JR東京駅地下一階の「動輪の広場」。この場所には現在、大人向けカプセルトイのポップアップショップ「ケンエレラグーン」が出店している。広い空間に、ずらりと並ぶ筐体たち。映っているのはごく一部だ。すべてを1枚の写真に収めることはできなかった。

しかも、商品のジャンルは多種多様。見回すだけでワクワクが止まらない。

今回はその中からJタウンらしく、「地域」に関する6種類のカプセルトイを回してみた。

カプセルはやや大きめ
カプセルはやや大きめ

手に入れたのはこちらの6つ。左上から時計回りに「純喫茶看板ライト」「関西電力送配電(株)公認鉄塔ミニチュアコレクション」「地元パン ミニミニスクイーズ 第3弾」「駅弁フィギュアコレクション 第3弾」「ミニチュアタクシー行灯」「銘菓 ミニチュアコレクション」だ。

やや大きめのカプセルに、作り込まれたデザインのラベルが巻かれている。早速、中身を見ていこう。

ご当地グルメを摘まんでみよう

フワフワのパン

「地元パン ミニミニスクイーズ」(1回300円)は、「地元パン愛好家」の甲斐みのりさんが監修するシリーズで、日本各地のユニークなパンが、ミニチュアになっている。第3弾を回した記者が引き当てたのは、兵庫県の「にしかわフラワー」だった。

醤油を入れる小さなお皿です
醤油を入れる小さなお皿です

JタウンネットのY編集長も個人的にガチャを回し、熊本の「ネギパン」をスマホに付けていたので、併せてパシャリ。お皿に置いてみると、かなり本物っぽい。

しかも中のパンは"スクイーズ"なので、袋から出せばフワフワの感触を楽しめる。パッケージもリアルでボールチェーンを通せるようになっているので、ダブらないと開けるのはためらわれるが......。

開けて閉められる駅弁

「駅弁フィギュアコレクション」(1回500円)はその名の通り、駅弁がフィギュアになったシリーズ。弁当の中身だけでなく、パッケージも取り外し可能な形で再現されている。北海道の函館駅名物の駅弁「鰊(ニシン)みがき弁当」の場合、掛け紙と紐だ。おしぼりと割りばしもついていた。

「いただきま~す」の一瞬前
「いただきま~す」の一瞬前

ニシンの甘露煮とカズノコ、茎わかめの醤油に、大根のみそ漬けが再現された弁当が見える状態で置いておくか、紐まで縛って飾っておくか、悩みどころだ。

再現度がエグい

名菓の小さなフィギュアが出る「銘菓 ミニチュアコレクション」(1回400円)からは、名古屋土産の大定番、「坂角総本舖」の海老せんべい「ゆかり」をゲット。

せんべい部分は容器から取り外し可能
せんべい部分は容器から取り外し可能

実物は指先でつまめるサイズなのだが、写真だとホンモノにしか見えない。あまりにもリアルで、あの香ばしい味が口の中で再現されていく......。

いろんな「撮り方」で楽しめそう

空と一緒に写すと...

「鉄塔ミニチュアコレクション」(1回500円)は、関電サービスが企画・監修した商品。内容は 3 つの鉄塔のミニチュアと「電線ドラム&ヘルメット」の全 4 種で、記者が引き当てたのは、岐阜県中津川市にある「賤母線 No.8」のミニチュアフィギュアだった。なんと、大正時代に竣工されたものらしい。

外で見上げてみた
外で見上げてみた

試しに外で撮影してみると、それっぽい雰囲気が出ていた。

いろんなものに載せてみよう

実在する5種類のタクシー行灯をミニチュアライトにした「ミニチュアタクシー行灯」(1回400円)からは、日本交通グループの行灯が出た。首都圏・近畿圏の読者には、なじみ深いかもしれない。

夜をそっと照らす
夜をそっと照らす

ライトなので暗がりに置いてみると、なんだか優しい感じに。せっかくなので、Y編集長の私物である車型の鉛筆削りの上にも載せてみたが、こちらはいささかバランスが悪かった。

Y編集長「この鉛筆削りがこんな風に活躍する日が来るとはね」
Y編集長「この鉛筆削りがこんな風に活躍する日が来るとはね」

暗がりでそっと佇んで...

5軒の老舗喫茶店の看板を再現した「純喫茶看板ライト」(1回500円)も、光る。看板は外に置いてあったり掲げてあったりするものなので、こちらも当然のように屋外との親和性が高い。

絶対、この先に店あるよね?
絶対、この先に店あるよね?

記者がゲットした京都にある純喫茶「フルール」の看板を再現したライト。実物は壁にくっついているタイプなので、地面には置きづらいのだが、頑張って立たせてみた。

忠実に再現された文字のフォント看板の模様だけでなく、光り方もレトロ感がある。この先であたたかいお店が待ってくれていそうな感じしかしない。

手のひらにローカルを

改めて、今回引いてきた6つのカプセルトイの中身を並べてみよう。

並べるとちっちゃさがわかる
並べるとちっちゃさがわかる

記者が実際に地元(神奈川県)で見ることができるのは日本交通のタクシー行灯のみだが、カプセルトイになっていることで、北海道、岐阜、愛知、京都、兵庫、熊本のローカルな名物が手のひらの中に。

出てきたアイテムをきっかけに「こんなものがあるんだ」とご当地の魅力を知ることができるのが嬉しい。東京駅から旅に出る人は、自分がこれから行く場所のアイテムを探してみると、旅行の目的が増えるかもしれない。東京駅に帰ってきた人や、ふだん東京駅を使っている人は、次に行きたい場所が見つかるかもしれない。

普段見かけるものとは違うガチャの筐体も(画像はJタウンネット編集部撮影)
普段見かけるものとは違うガチャの筐体も(画像はJタウンネット編集部撮影)

JR東京駅での出店は23年2月6日まで。お出かけの際に、フラッと立ち寄ってみてはいかがだろうか。両替機もあったので、誘惑に負けてやりすぎないよう、ご注意を......。

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