瀬戸焼職人が本気で「骨」作りました 憧れの「マンガ肉」再現できる一生モノの陶器が爆誕
夢とロマンを現実に
「瀬戸焼 漫画肉ノ骨」は、その名の通り、瀬戸焼で作られた骨型陶器である。
スマホケースを販売する会社が、なぜこの商品を販売したのか。同社の企画担当者は、記者に取材に対して次のように説明する。
「売上の9割以上はスマホケースですが、前からなんでもやっていました。
スマホケース以外の商品を作ろうかという話があり、みんなでアイデアを出し合ったうちの一つです。
自分も子供の頃から欲しいと思っていたものでした」
しかし分厚い形状の陶器は焼くと割れてしまうため、製品化は困難。陶器の製造を行う14社ほどに相談した中で、唯一引き受けてくれたのが愛知県瀬戸市の窯元だった。
熟練の職人が様々な工程で試行錯誤を行い、骨型の陶器が実現。1本1本手作りで製作しているという。
「ワンピースのマンガに出てくるような端っこがハート型の形状です。実際そういう骨があるのかどうかを調べて、アカキツネやコヨーテ、オオカミにそういう部分があると知りました。焼く際には反りがあると作りづらいのでまっすぐにしており、骨は架空のものになっています」(企画担当者)
塊肉に突き刺したり、薄切り肉をまいたり、ひき肉で包んだり、あるいはパン生地を巻き付けたり、作れる「マンガ肉」のタイプは様々だ。
陶器なので土鍋と同様の耐熱性があり、繰り返し使える。使い込むほどに貫入(釉薬にできるひび模様)が入り、表情を変えていく味わい深さもある。大切に使えば、「一生モノ」になる逸品とのこと。