「お金がないけどお腹がすいて、レストランで白飯だけ注文した私。水と一緒に食べていると、店員が近づいてきて...」(福井県・30代男性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Uさん(福井県・30代男性)
小学生のとき、修学旅行先でテンションが上がってしまい、お小遣いを使いすぎてしまったUさん。
最終日のお昼を食べるときにはもう、財布に300円ほどしか残っていなかった。
仕方なくそのお金で白ご飯を注文し食べていると、レストランの人に声をかけられて......。
<Uさんの体験談>
現在30代後半の私が、小学生だった約25年前。修学旅行の時のことです。
修学旅行では京都府、奈良県、大阪府を巡り、最後に、かつて大阪にあった遊園地・エキスポランドへと行きました。
修学旅行、遊園地......いろんなことでテンションが上がってしまっていた私は、初日から最終日のエキスポランドの午前中までにお土産や、エキスポランド内でのアトラクション等で、ほとんどのお小遣いを使い切ってしまっていました。
白ご飯だけ食べていた私に、店員が...
そのため、お昼ごはんの時になると、財布には300円ほどしか入っていませんでした。
当時、私の学校の地域はとても小さかったので、6つの学校の小学6年生が一緒に修学旅行に行っていました。ですから自分の学校の生徒ではない子たちも一緒に行動をしていたこともあり、お昼の時にお金のことを誰かに相談することもできませんでした。
手持ちのお金で注文できたのは、白ご飯単品だけ。仕方なく白ご飯と水というお昼ごはんにしました。
すると、ご飯を食べていた私に、レストランの女性店員の方が声をかけてくださいました。彼女は
「ごましおかける?」
と優しく言って、私の白ご飯に「ごましお」をかけてくださったのです。
食べている姿を先生にも見つかっていましたが、そのときは何故か「遊ぶ為に節約している」と強がってしまったので、その店員さんの優しさが余計にとても嬉しく感じました。
自分のお金の無さと店員さんの優しさで、泣きそうになるのをこらえながら食べました。
その方が覚えていてくださるかわかりませんが、あの時のお礼が言えたらと思っています。
一生、絶対に忘れることは無い優しさと、ごましおごはんです。
あの時はありがとうございました。感謝しています。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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