全然「普通」じゃないんだが? とんでもないバランスの「ごくふつーのコロッケパン」発見される
これが「ごく普通」だと!? 一体どこの世界で!?
そんな疑問で頭の中がいっぱいになってしまう「コロッケパン」がツイッター上に投稿された。
一体どんな姿なのか。皆さんもそれを見れば、仰天することだろう。
バンズに対してコロッケが大きすぎる。これはもうはみ出しているとかいうレベルではなく、もはや「パンが付いているコロッケ」だ。なのに商品名は――。
「ごくふつーのコロッケパン」
2023年1月9日、謎すぎるこのパンをツイッターで紹介したのは、神奈川県川崎市在住のツイッターユーザー・くりすけちゃん(@KAKITAN)さん。「ごくふつーのコロッケパン」以外にも、こんなパンも並んでいたそうで......。
「普通じゃない!!」
「おのの芋子」だ。
11日、Jタウンネット記者の取材に応じたくりすけちゃんさんによると、パンたちを発見したのは9日の夕方。川崎駅近くのショッピング施設「川崎モアーズ」を散策中に立ち寄ったパン屋「1・2・3 ClubHouse」で見つけたそうだ。
「コロッケパンを見た瞬間『でっかい!』と声を出し、値札の品名を見て『普通じゃない!!』って突っ込んでました」
なお、この時くりすけちゃんさんが購入したのは「おのの芋子」のほう。お買い得品として70円ほどで販売されていたため、その安さに感動して買ったという。
「お安いのにたっぷりさつまいもペーストが入っていてとても美味しかったです!」(くりすけちゃんさん)
「ごくふつーのコロッケパン」は、今回は購入に至らなかったが、「とても気になったので次見たら買おうと思います」とのことだ。
さて――Jタウンネット読者の皆さんは、この店がパンにユニークな名前を付けている理由が気になっているに違いない。
そんな疑問に答えるため、記者は12日、「1・2・3 ClubHouse」を運営する小菅製パン(千葉県流山市)の代表取締役・小菅大輔さんに話を聞いた。
インパクトを追い求めて
小菅さんによると、同社では常に違った視点からのパン作りにチャレンジしている。「ごくふつーのコロッケパン」は、そんな挑戦の中で生まれた1品だ。
開発するにあたり、従業員たちは最初、コロッケの大きさに対してちょうど良いサイズのパンを用意していた。
しかし、小菅さんはそれで作った試作品を見てもインパクトと面白さを感じることができなかった。そこで、自ら挟むパンを選定することに決め、コロッケに対して極端に小さいドックパンに行きついたそうだ。
「ごくふつーのコロッケパン」という商品名も、「巨大コロッケ」「メガコロッケ」「デカコロッケ」といった名前にインパクトを感じなかった小菅さんが思いついたネーミングだ。
ただ、インパクトを重視したことで、苦労もあったそう。
性質上、コロッケパンはソース等の味付けをパンの中に仕込むことが必須なのだが、「ごくふつーのコロッケパン」ははみ出しているコロッケ部分にまったく味付けができない。そのため、仕方なくソースを小袋に入れて外付けする事になってしまったのだという。
余った材料を活用
記者はくりすけちゃんさんが購入したという「おのの芋子」についても聞いてみた。
こちらは、「社長のきまぐれシリーズ」と題している大特価商品の一つで、芋餡をたっぷり入れたあんぱんとのことだ。
「(社長のきまぐれシリーズは)クリーム、餡、ジャム、各フィリング等の材料が様々な事情にて大量に余ってしまい、処分に困っているメーカーさんの良品在庫を活用した、皆様に超格安にてご提供しているシリーズです。今回は芋餡だったという事で、インパクトのあるネーミングを考えていたら『おのの芋子』という名前が浮かびました」(小菅さん)
他にも、メーカー在庫の過去最高余剰量である6トンのカスタードクリームを活用した「6tクリームパン」、うぐいす餡を使った「餡ホケキョ」、通常クロワッサンの約6倍の大きさのある「グロわっさん」といった商品もあるそうだ。
小菅製パンは、この他にもまだまだユニークなパンをたくさん生み出している。
同社の公式インスタグラム(https://www.instagram.com/kosugepan_official/)などでも紹介されているので、気になる人はチェックしてみてほしい。