ホテルも、ランドも、劇団四季も! ディズニーで「美女と野獣縛りの1日」を過ごしてみた
ディズニーで、ディズニーのミュージカルを――。
そんな贅沢な体験ができるようになっていることを、読者の皆さんはご存じだろうか?
2022年10月23日、東京ディズニーリゾート内の舞浜アンフィシアター(千葉県浦安市)で劇団四季のディズニーミュージカル「美女と野獣」のロングラン上演が開幕したのだ。
劇団四季が舞浜で公演を行うのは、これが初めてだという。
また、東京ディズニーランドには20年9月に誕生した「美女と野獣」がテーマのエリアもあるし、ディズニーアンバサダーホテルでは現在、期間限定の「美女と野獣」スペシャルドリンクが提供されている。
それを全部体験したら、果たして1日でどれくらい「美女と野獣」の世界観を堪能できるのか。筆者は検証してみることにした。
開演を待つ間に、ホテルでスペシャルドリンクを
まず訪れたのはディズニーアンバサダーホテルだ。ロビーラウンジ「ハイピリオン・ラウンジ」とデリカフェ「チックタック・ダイナー」で、スペシャルドリンクがそれぞれ1種類ずつ提供されている。
ラウンジで飲めるのは氷に閉じ込めた赤いバラとロマンチックに光る氷で映画のワンシーンをイメージした「エンチャンテッド・ローズ」(1400円)。
ピーチティーシロップとバタフライピーシロップが入った紅茶ベースのすっきりとした味わいのドリンク。金箔が散りばめられていて、高級感がある。
ダイナーで購入できるのは、ベルの鮮やかな黄色のドレスをイメージした「エンチャンテッド・ダンス」(650円)。ベースはピーチシロップを合わせたオレンジジュースで、カルピスソーダの微炭酸がマッチしていてさっぱりとした飲み口だ。
エンチャンテッド・ダンスはテイクアウト可能なので、ミュージカルの開場時間まで、アンバサダーホテルの中庭で飲むのも気持ちがいいかもしれない。
あっという間の2時間半
公演が行われる舞浜アンフィシアターはディズニーアンバサダーホテルのお隣にある。入り口までの道には「美女と野獣」のシックな案内板が立っていて、ワクワクが高まった。
ホールは半円型ですり鉢状のステージ。高低差があるので前の人が気になることもなく、快適に鑑賞できる。
そして――幕が上がった!
ゴージャスな衣装や色鮮やかでスタイリッシュな衣装に身を包んだ役者たちが、時にはキビキビと、そして時にはロマンティックに踊り、歌い、語り......気付けば完全に「美女と野獣」の世界に入り込んでいた。
大掛かりな舞台装置も次々に現れて、様々な場面を雰囲気たっぷりに魅せる。
野獣の呪いを解くタイムリミットを表す魔法のバラの花が差してある塔の装置は圧巻だし、劇団四季の公演では初めて追加されたベルのソロナンバー「チェンジ・イン・ミー」は新鮮だし......いろんなものに目を奪われているうちに、あっという間に2時間半が経っていた。
気分がアガるグッズも買って、もう、すっかり「美女と野獣」の世界にどっぷり入り込んでいる状態。バラを片手に今にも歌いだし、踊りだしそうな気持ちで劇場を出て、次に向かうのはランドだ。
エントランスに着くと、ちょうどBGMに「愛の芽生え」が流れていて感動が蘇った。
ワイルドにかぶりつく。そう、ガストンのように。
東京ディズニーランドに入ったらまっすぐ「美女と野獣」エリアへ。
トゥーンタウンの入り口からエリアに入るとストーリーに沿って楽しめる。
まず目の前に広がるのは、ミュージカルのオープニングシーンで観たばかりのかわいらしい街並みだ。エリア内は「美女と野獣」のBGMが常に流れることもあって、物語気分は継続中。ベルのように「朝の風景」を歌いながら本を片手に歩きたくなる。
......が、さすがにお腹が空いてきたので腹ごしらえをしよう。
このエリアにあるレストランは「ラ・タベルヌ・ド・ガストン」。力自慢で極端な自信家のガストンの酒場シーンを再現した店だ。
ビッグバイト・クロワッサン(750円)とハンターズ・パイ(750円)、ベリーチアーズ(500円)、オードブルボックス&生ビールセット(1250円)をセレクト。2人のお腹を満たすのに丁度いい分量。
「美女と野獣」の世界観をより味わうために特にオススメしたいメニューは、ガストンのようにワイルドにかぶりつける骨付きソーセージ入りの「ビッグバイト・クロワッサン」である。
ガストンの椅子に座って"ガストン気分"を味わうのも楽しい!
もちろん、エリア内にはアトラクション「美女と野獣"魔法のものがたり"」もあるので、再び物語の世界を存分に追体験するのも欠かせない。
色んな作品があるディズニーだが、1つに絞ってとことん楽しむと、「浸りっぱなし」という感じで違う良さがある。
ミュージカル観劇とパーク入園が楽しめるセットチケットや、ディズニーホテル宿泊と観劇がセットになったプランもあるので、「美女と野獣」好きの人はぜひ、その世界を全身に浴びてみてほしい。
※記事中のステージ画像は10月20日に行われた取材会にて筆者が撮影したもの。