「従業員からの要望で...」 九州ローカルスーパーの「引退した公式キャラ」への愛があったかい
以前はよく見かけたのに、最近は全然見かけない。
2022年12月、ツイッター上の九州民を中心に、そんな「懐かしい」キャラクターが注目を集めた。

トゲトゲがついた太陽のようなフォルムに大きな目と黄色い手足。人気漫画「ボボボーボ・ボーボボ」に出てくる首領(ドン)パッチに似ているが、そうではない。
この子は、福岡・熊本・佐賀・大分で展開するのローカルスーパー・SUNNY(サニー)のキャラクター「サニちゃん」である。
14日、あるツイッターユーザーが「サニー呉服町店」(福岡県福岡市博多区)前に設置されているサニちゃんの像の写真をアップしたところ、「確かに昔いた気がする」と懐かしむユーザーのほか、「はじめてみました」など驚きの声も寄せられた。
どうやら、地元でもかなりレアな存在になっているらしい。サニちゃんは今、どうなっているのか。
Jタウンネット記者は19日、サニーを運営する西友(本社=東京都北区)を取材した。
サニちゃん、引退済みだった
SUNNYが西友の傘下に入ったのは2001年8月のこと。西友の広報担当者によると、サニちゃんはそれ以前に起用された公式キャラクターで、かつてはレジ袋にもプリントされていた。
しかし、現在は使われておらず、同社にはサニちゃんがいつ誕生したのか、いつ公式キャラクターではなくなったのかなど、詳しい事情を知る人はいないという。
つまり、サニちゃんはすでに公式キャラクターとしての役目を終えていたのだ。

なのに、話題になった通り、呉服町店には大きな像が残っている。その理由について、担当者は次のように説明した。
「呉服町店のサニちゃん像だけは従業員からの要望でずっと残しています。昨年の店舗リニューアルの際にもサニちゃん像に塗装をしてキレイにしてあげたそうです」
もともと多くの店舗に置かれていたわけではなかったが、現役なのはこの1体だけだという。
公式キャラじゃなくなっても、呉服町店で今なお「SUNNYの顔」として愛されているサニちゃん。同店ではこれからも、その像を大切にしていく方針だ。
今日は #ご当地キャラの日
— SUNNY(サニー)☀️ (@sunny_kyushu) May 11, 2022
サニーにもこんなキャラクターがおったんよ。
名前はサニーちゃん☀ pic.twitter.com/6kUqKnItvW